
昨年、三井記念美術館で本阿弥光悦作の黒楽茶碗 銘”時雨”と赤楽茶碗 銘”乙御前(おとごぜ)”を観て以来、すっかり光悦の茶碗フアンになってしまいました。その光悦の茶碗がふたつも、白金台の畠山記念館(美術館)で展示されているというのを知り、先日こ出かけてきました。

”日本の春/華やぎと侘び”展。その特別展示が、重要文化財、光悦作、”赤楽茶碗 銘 雪峯”。文句なく良かったです。丸顔の美人で、横顔もいいし、ななめからみても素敵だしと、何度もぐるぐる回っていました。高さが9.5センチ、口径が 11.6センチ、高台径4.3センチです。銘の”雪峯”は外側だけでなく、内側にもあって、ぐるぐる回ってもどこかで、雪がみられます。以下絵葉書からの写真です。

そして、光悦作がもうひとつ、”赤楽茶碗 銘 李白”。大酒飲みの李白に因んでつけた銘だそうです。これくらい大きな茶碗で”茶碗酒”やってみたいですね。そういえば、ほんのりと酔った赤ら顔をしてますね。このシンプルな色と形の光悦茶碗も気に入りました。

黒楽茶碗 銘曙 楽一入作。

野々村仁清作の、面白い香炉がありました。朝、昼、暮の富士山をあらわしていて、写真ではみえませんが、山頂近くに穴が開いていて、そこから煙が漂うしかけになっています。三つの富士山はボクには同じにみえました(涙)。15年振りの公開だそうです。ここは、所蔵品は一切、よそに出さないということですので、また15年ほど観られませんよ。

これも重要文化財だそうです。いい字ですね。

絵葉書はありませんで、紹介できませんが、狩野常信筆 ”金地白梅図屏風”も良かったです。光琳の紅白梅図屏風を思い出しました。
光悦茶碗、またどこかで展示していましたら、かけつけようと思います。