近くの鎌倉芸術館で”平山郁夫展”が開催されていましたので、散歩の途中、3回ほど観てきました。無料ですので(汗)。鎌倉市の名誉市民になられたのでその記念の展覧会です。平山さんは、広島県の生口島ご出身ですが、昭和47年以来、瑞泉寺に向かう道沿いにお住まいです。北鎌倉にお住まいだった前田青邨さんに師事され、青邨ご夫妻の仲人で結婚されたことも、鎌倉に転居されたきっかけになったのだと想像します。奥様は芸大の同期生だそうです(こうゆうミーハー的なことを知るのも好きなんです;汗)。ついでながら、東慶寺に前田青邨さんのりっぱな筆塚と、離れたところにお墓もあります。
平山さんというとシルクロード。昭和43年に、中央アジア天山山脈周辺の遺跡を取材、それ以来、何十回もシルクロードを訪れ、膨大な数のスケッチと本画を描いています。またシルクロードの文化遺産を破壊から守るための努力もされるなど、幅広い活躍をされています。たしか、自宅にもシルクロード研究所の看板も掲げておられたように記憶しています。
さて、展覧会すばらしいです。本画部門では比較的最近の作品ばかり、夜(月)の昼(日)のシルクロードを行進するキャラバンの大作が、いくつも、それぞれ左右の大きな壁に展示されています。ゆっくりとそれらの絵をみながら歩いてゆくと、まるで自分がその場にいる雰囲気になってきます。さすが絵の力ですね。
スケッチ画も楽しいものでした。平山さんはシルクロードだけでなく、下図のように、ヨーロッパ、アフリカと様々な地域を歩いています。
たくさんのスケッチの中からいくつかカタログから紹介しましょう。
行かれた方も多いでしょう。ローマのフォロロマーノ。
左は”アラビアの女” 右は”羊飼いの少女” イラクです。
去年、清里に遊んだ時、近くに”平山郁夫シルクロード美術館”をみつけました。そのときは時間がなく、残念ながら入れませんでした。是非、次回は、と思っています。
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このブログでは紹介しなかったのですが、1月にはやはり、文化勲章受章者で鎌倉名誉市民になられた金属造形の蓮田修吾朗展がここでありました。方壺(ほうこ)の部の作品の中で、青銅のうつくしい緑色が印象に残っています。