気ままに

大船での気ままな生活日誌

霧雨の朝

2010-03-06 10:00:17 | Weblog


眼が覚めて、ベランダに出ると、霧雨が降っていて、遠くの景色がかすんでいた。ふと、昨日みた、長谷川等伯の松林図屏風の感動が蘇った。霧の中に佇む松林、なんともいえない風情であった。ぼくは雨の日でも風の日でも(風邪の日も)必ず、朝散歩に出かける。天気のいい日はもちろんいいが、こんな霧雨の日なんかも、松林図屏風じゃないけれど、風情があっていい。裏山もうつくしい大長寺コース(いくつかの散歩コースがあるのだ)をとった。

大長寺も霧雨にけむっていた。

鐘楼の前の白モクレンも、涙雨をながしていた。なにがかなしいのだろう。

すべりそうな山道を登り、高台からみた山の風景も、ぼくの頭のように、うすぼんやりしていた(汗)

等伯の松林図屏風のような風景をさがした。松はみつけたが、あの風情はなかった。霧の濃い朝に撮ればいいかもしれない。

駄目だなとつぶやいたら、大粒の涙をこぼしていた。元気を出しな、と言ってやった。


コメント
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