おはようございます。
先日、南青山の根津美術館を訪ねた。同美術館は都心にありながら広大な緑の庭園があり、ここの散策もいつも楽しみにしている。また建物の設計は隈研吾でこれも見どころ。ということで、今回は展覧会だけではなく、トータルの根津美術館を案内しましょう。
地下鉄の表参道駅から5分ほどで美術館に到着。竹の垣根と展覧会のポスター。

木材と竹垣で囲まれる隈研吾流の導入部。この直線が好き。

受付をしてロビーに入る。ここには仏像さん(頭部だけのも)が並ぶ。ガラス戸越しに庭園が見える。


庭に見えるのは東大寺の金銅八角燈籠のレプリカ。



では、対で見る絵画展に入ってみましょう。ここもけちんぼ美術館で(笑)、写真撮影禁止。
対で見る絵画とは。
先ずは代表的な、吉野龍田図屏風(江戸時代)。六曲一双の見事な屏風。

よく見ると和歌をしたためた短冊がいくつもある。桜と紅葉から一首ずつメモした。
年を経てかはらず匂ふ花なれどみな春ごとにめづらしきかな(院中務、五葉和歌集)
年ごとにもみじ葉ながす龍田川みなとわ秋のとまりなならむ(紀貫之、古今和歌集)
梟鶏図(狩野山楽)構図やモチーフに対比を見せる。

夏草図屏風(光琳)これは対比というより、連続で見せる。30種もの夏草が描かれいる。

大公望花鳥図(楊月、室町時代)人物を中幅、左右に花鳥。

寿老四季山水図(池大雅)五幅対でもよし、春夏・秋冬、あるいは春秋・夏冬の各二幅の中心に寿老図を置く三対幅としても楽しめるようになっている。

二階に上ると・・

先に紹介した百椿図展。これを目的に来館する人も多い。ぼくもそう。もう一度、一部を。


では、庭に出ましょう。お昼になっていたので、庭のカフェに。今日は珍しく並ばず入れた。パスタランチをいただく。天井から自然光が。

では、庭の散策へ。紅葉の季節やカキツバタの咲く頃は最高だが、寒椿が一本だけ咲く冬の庭園もなかなかいい。
都会のオアシスと呼ばれている。森林の庭園。





茶室前のカキツバタ苑。今年も是非。








人面石みたい(笑)



では、帰りましょう。和服の方は中国人。観客の半分くらいが中国系の人だったのにはびっくり。そういえば、青銅器など中国産の美術品が多いしね。

根津美術館八景の一つ、月の石船に別れを告げて、次の目的地へ。

では、みなさん、今日も一日、お元気で!