

『パリ猫ディノの夜』見た!おもしろかった。ちょっと不思議な絵だけど嫌いじゃない!65分と見やすいのもイイ Posted at 11:03 PM

WOWOWで放送されていたので録画。めずらしくアニメ作品。パリと猫に惹かれて見てみることに


「パリで暮らすディノの飼い主は、女警視の娘ゾエ。ギャングのコスタに父を殺されて以来、失語症になってしまった。仕事に追われる母親とはすれ違い気味。彼女の唯一の友達が猫のディノ。でも、ディノにはもう一つの顔があった・・・」という話。
かなりデフォルメされた絵で、街並みとかも一見するとパリっぽくない。直線があまり少ない感じで、部屋の中とかもバランスというか、平衡感覚がおかしくなるような絵。極端に小さな足とか、オデコからそのままつながる鼻筋とか、かなり不思議。とっても緻密な日本のアニメを見慣れていると、かなりビックリするけど嫌いじゃない。
ディノが毎夜出かけていたのは、怪盗ニコの部屋。2人(?)で泥棒しに出かけていたのだった。何故、ディノがニコの元に通うことになったのかも、そもそもどちらが先に飼い始めたのかも不明。なので、どちらが本当のディノの顔なのかも分からない。でも、室内飼いでなく、特に野良猫を飼い始めた場合、複数の家に通っているってよくあること。その辺りが猫の魅力! あくまで飼い主は自分が選ぶという自由さが好き

家の中に入って主が寝ているのを確認して合図するなど、積極的に泥棒にも参加しているディノ。なんだか憎めない。華麗な手口で盗みを働くニコは孤独な青年。まぁ、泥棒なんだから同情はできないけれど(笑) ニコが何故泥棒しているのか説明はないし、例えば泥棒している相手が、犯罪者であるとか泥棒行為を正当化する説明がないので、最後のオチはちょっとビックリだけど、思っていたとおりなのでOK!
コスタが狙っていた「ナイロビの巨像」がパリの美術館で展示されることになり、その輸送ルートを狙ってくるのではないかと、女警視である母親のチームは警戒している。夫はコスタに撃たれて殉職しているため、母はコスタを捕まえたいという思いもあった。そのため、ゾエとの時間が取れず、すれ違ってしまう2人。ゾエの面倒を見るため家政婦を雇うけれど、この香水つけ過ぎの家政婦は実はコスタの仲間。この辺りも分かりやすい(笑)
コスタ一味はちょっとマヌケ。泳げないのに命令されたから沼に入って溺れちゃったり(笑) そんな彼らだけど、家政婦クロディーヌの策略で、ゾエを誘拐することに成功! 彼女を救うため立ち上がったのはディノとニコ! 1度は奪還に成功したものの、母たちはニコが犯人であると勘違いし彼を逮捕した挙句、再びクロディーヌにゾエを託してしまうという痛恨のミス! しかし、ニコは華麗に逃亡。ニコとディノの活躍により、ゾエは無事戻り、コスタも逮捕!
この一件で失語症が治ったゾエ。窓から彼女の住むアパルトマンを覗くと、ディノと母と、そしてニコが! えー?! 一応ニコは泥棒なのに?! というツッコミは野暮(笑) なんだかとってもホッコリしちゃう作品だった。ジャズっぽかったり、シャンソンぽかったりする曲が流れる中、前述の独特の絵で見せる。
ニコとディノが屋根の上から見るパリの夜景が素敵! コスタ一味のアジトでの暗闇の攻防も楽しい! ここはアニメならでわという感じ。ちょっとオシャレなアニメ。
アニメ好きだけど、表情や動きが過剰なアニメが苦手という方オススメ!

