またまた昨日の続きです。
『趣味』は、60年鉄道会社に勤務した後、地下室に実物大の駅を作り、そこから出発した列車は地下室から掘られたトンネルへと進んでいくという話。
『トロッキーの一枚の写真』では、カルト教団の母が、絞首刑の死体とセックスして双子を産みます。そのうちの一人は牧師となり、告解をした人を裁くために無差別殺人をして逮捕され、最期は筋肉が収縮する発作で死に、もう一人は恋人を病気で失った後、船上で会ったトロッキーの写真を撮った後、溶鉱炉に落ちて死んだ男と、活字を見て死んだ女の死体の写真を撮ったことから死体の写真家となり、その後、死にゆく人の写真集を作り、最後のページに自らの死にゆく姿の写真を残そうとするという話。
『ルサウォートの瞑想』は、鯨捕りの名人でしたが、その後、目に入るもの、耳で聞くもの、口に入れるもの、息をすることを次々に拒絶し、死んでいった友人の話。
『ともあれこの世の片隅で』は、貧乏で年老いた御用作家へのインタビュー。
『町の長い一日』は、疫病で娘を失った母親、殺そうと家族から付け狙われている男、全身の皮膚を張り替えた絶世の美女、警察で自爆しようとしたが思い直し、革命仲間を売った詩人、手の震えが酷く、酒を皆こぼしてしまうバーテンといった人々と出会ったわたしに向かって、これらの人々が鉄の拷問器具を身にまとって迫って来るという話。
『双子』では、口の左右で別々の二つの声で同時にしゃべる子供がいて、その子が18才に成長した時に、昼間は右半身、夜は左半身に話すように母が説得して、昼は左目に、夜は右目に眼帯をつけるようにしますが、一人の娘を両半身で取り合うこととなり、結局お互いがお互いを殺してしまいます。その10年後、同じ母から産まれた別の双子は、別々に話すと意味をなさないのですが、手を結んでユニゾンで話すと意味をなすようになったという話。
『フーガ』は、評論家を殺そうとする男を、すんでのところで射殺する警官の話、です。
人称が次々と変わる話が多く、ついていくのが大変でしたが、予想できない話の展開、グロテスクな描写、その奇々怪々ぶりは結構楽しめました。想像力の点でいうとサドの小説、黒魔術っぽさからいうとラブクラフトの小説をも思わせる短編だったと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
『趣味』は、60年鉄道会社に勤務した後、地下室に実物大の駅を作り、そこから出発した列車は地下室から掘られたトンネルへと進んでいくという話。
『トロッキーの一枚の写真』では、カルト教団の母が、絞首刑の死体とセックスして双子を産みます。そのうちの一人は牧師となり、告解をした人を裁くために無差別殺人をして逮捕され、最期は筋肉が収縮する発作で死に、もう一人は恋人を病気で失った後、船上で会ったトロッキーの写真を撮った後、溶鉱炉に落ちて死んだ男と、活字を見て死んだ女の死体の写真を撮ったことから死体の写真家となり、その後、死にゆく人の写真集を作り、最後のページに自らの死にゆく姿の写真を残そうとするという話。
『ルサウォートの瞑想』は、鯨捕りの名人でしたが、その後、目に入るもの、耳で聞くもの、口に入れるもの、息をすることを次々に拒絶し、死んでいった友人の話。
『ともあれこの世の片隅で』は、貧乏で年老いた御用作家へのインタビュー。
『町の長い一日』は、疫病で娘を失った母親、殺そうと家族から付け狙われている男、全身の皮膚を張り替えた絶世の美女、警察で自爆しようとしたが思い直し、革命仲間を売った詩人、手の震えが酷く、酒を皆こぼしてしまうバーテンといった人々と出会ったわたしに向かって、これらの人々が鉄の拷問器具を身にまとって迫って来るという話。
『双子』では、口の左右で別々の二つの声で同時にしゃべる子供がいて、その子が18才に成長した時に、昼間は右半身、夜は左半身に話すように母が説得して、昼は左目に、夜は右目に眼帯をつけるようにしますが、一人の娘を両半身で取り合うこととなり、結局お互いがお互いを殺してしまいます。その10年後、同じ母から産まれた別の双子は、別々に話すと意味をなさないのですが、手を結んでユニゾンで話すと意味をなすようになったという話。
『フーガ』は、評論家を殺そうとする男を、すんでのところで射殺する警官の話、です。
人称が次々と変わる話が多く、ついていくのが大変でしたが、予想できない話の展開、グロテスクな描写、その奇々怪々ぶりは結構楽しめました。想像力の点でいうとサドの小説、黒魔術っぽさからいうとラブクラフトの小説をも思わせる短編だったと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)