昨日の続きです。
わたし・関口は自分の単行本に収める短編の順序へのアドバイスを得ようと、陰陽師で古本屋を営む京極堂に会いに行きます。そこへ鳥口もやって来ると、バラバラ事件がその後発展し、合計4人分の手足が出てきたことを話し、御筥様についても不浄の財産を預かるというペテン師だと言うと、京極堂は宗教者と霊能者、占い師、超能力者の違いを説明します。鳥口は編集室に清野という男が訪ねてきて、その男から御筥様の信者の名簿を買ったこと、警察から失踪少女の一覧も手に入れたこと、そしてバラバラ事件の被害者の共通点が御筥様の喜捨額の少ない者の娘であるということ、そして御筥様へ自ら信者のふりをして訪れ、相手は見事に自分の正体を見破ったことを話しましたが、京極堂は御筥様の情報収集のからくりをすぐに見抜き、御筥様の正体を探るために協力しようと言うのでした。京極堂は御筥様の教主の個人情報を鳥口に調べさせ、関口には御筥様の情報をわざと監察医の里村に流すように言うと、関口は御筥様の信者の名簿の中に久保竣公の名前があるのに気付くのでした。
久保竣公から文芸雑誌社の編集者・小泉への原稿の送り書きと、その小説『匣の中の娘』の原稿。「容器の中にある隙間が堪らなく嫌である。押し入れの中の隙間を埋めるため、押入れの中で眠るのだ。」
木場は勝手に単独行動を取っていたため、一ヶ月の謹慎となります。彼は加菜子を捜すことと、陽子の敵を倒すことしか頭にありません。美馬坂の元で研究を行っていた須崎は研究所の裏で遺体で発見され、加菜子の失踪とともにいなくなった雨宮が今は誘拐殺人の容疑者として全国に指名手配されていました。木場の元を訪れた部下の青木は、男が加菜子を突き落とすのを見たと頼子が証言を変えたこと、陽子も研究所の裏の森で黒い服を着て白い手袋をした男を見たと言っていることを教え、誘拐予告状の複写写真も渡し、さらに陽子の狂言誘拐の可能性や、研究所が戦時中は軍の施設で、猿ぐらいの大きさの動物が盛んに搬入されたが出て来るものはなかったという話、2番目以降のバラバラ死体もすべて箱に入っていて、様々な隙間に箱がはまった状態で発見されたこと、1人目だけは相模湖の底から胴体も発見されていること、バラバラ事件の被害者は失踪前に黒い服を着て手袋をはめた男と一緒だったところを目撃されていたことを教えました。木場は発見された手足が加菜子のものでないという確証がほしくなり、監察医の里村のもとを訪れます。
里村は加菜子が時間的にバラバラ殺人の被害者である可能性を否定し、何人かの被害者が生きているうちに手足を切断された事実を教えます。木場は人体事件という言葉を連想し、美馬坂の名前を頭に浮かべ、里村に尋ねると、里村は美馬坂が戦前は有名な外科医でしたが、不死の研究に手を染めて学界を追放されたことを教えてくれました。また里村は、関口が御筥様の信者の娘が失踪していることを知らせに来たことも木場に教え、木場は信者の名簿の中に頼子の母の名前を見つけるのでした。
文芸編集者から関口への手紙。そこには何とも後味が悪いので、久保竣公の新作『匣の中の娘』を是非読んで評価してもらいたいと書いてありました。(またまた明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
わたし・関口は自分の単行本に収める短編の順序へのアドバイスを得ようと、陰陽師で古本屋を営む京極堂に会いに行きます。そこへ鳥口もやって来ると、バラバラ事件がその後発展し、合計4人分の手足が出てきたことを話し、御筥様についても不浄の財産を預かるというペテン師だと言うと、京極堂は宗教者と霊能者、占い師、超能力者の違いを説明します。鳥口は編集室に清野という男が訪ねてきて、その男から御筥様の信者の名簿を買ったこと、警察から失踪少女の一覧も手に入れたこと、そしてバラバラ事件の被害者の共通点が御筥様の喜捨額の少ない者の娘であるということ、そして御筥様へ自ら信者のふりをして訪れ、相手は見事に自分の正体を見破ったことを話しましたが、京極堂は御筥様の情報収集のからくりをすぐに見抜き、御筥様の正体を探るために協力しようと言うのでした。京極堂は御筥様の教主の個人情報を鳥口に調べさせ、関口には御筥様の情報をわざと監察医の里村に流すように言うと、関口は御筥様の信者の名簿の中に久保竣公の名前があるのに気付くのでした。
久保竣公から文芸雑誌社の編集者・小泉への原稿の送り書きと、その小説『匣の中の娘』の原稿。「容器の中にある隙間が堪らなく嫌である。押し入れの中の隙間を埋めるため、押入れの中で眠るのだ。」
木場は勝手に単独行動を取っていたため、一ヶ月の謹慎となります。彼は加菜子を捜すことと、陽子の敵を倒すことしか頭にありません。美馬坂の元で研究を行っていた須崎は研究所の裏で遺体で発見され、加菜子の失踪とともにいなくなった雨宮が今は誘拐殺人の容疑者として全国に指名手配されていました。木場の元を訪れた部下の青木は、男が加菜子を突き落とすのを見たと頼子が証言を変えたこと、陽子も研究所の裏の森で黒い服を着て白い手袋をした男を見たと言っていることを教え、誘拐予告状の複写写真も渡し、さらに陽子の狂言誘拐の可能性や、研究所が戦時中は軍の施設で、猿ぐらいの大きさの動物が盛んに搬入されたが出て来るものはなかったという話、2番目以降のバラバラ死体もすべて箱に入っていて、様々な隙間に箱がはまった状態で発見されたこと、1人目だけは相模湖の底から胴体も発見されていること、バラバラ事件の被害者は失踪前に黒い服を着て手袋をはめた男と一緒だったところを目撃されていたことを教えました。木場は発見された手足が加菜子のものでないという確証がほしくなり、監察医の里村のもとを訪れます。
里村は加菜子が時間的にバラバラ殺人の被害者である可能性を否定し、何人かの被害者が生きているうちに手足を切断された事実を教えます。木場は人体事件という言葉を連想し、美馬坂の名前を頭に浮かべ、里村に尋ねると、里村は美馬坂が戦前は有名な外科医でしたが、不死の研究に手を染めて学界を追放されたことを教えてくれました。また里村は、関口が御筥様の信者の娘が失踪していることを知らせに来たことも木場に教え、木場は信者の名簿の中に頼子の母の名前を見つけるのでした。
文芸編集者から関口への手紙。そこには何とも後味が悪いので、久保竣公の新作『匣の中の娘』を是非読んで評価してもらいたいと書いてありました。(またまた明日へ続きます‥‥)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)