またまた昨日の続きです。
『匣の中の娘』後編の原稿。「実験に使う■■牝■■。何事も順に行ふのが善い。綺麗に外すために■■が必要であらう。(中略) ―判読不能― (再開)何故上手く行かぬ。この不潔な體液が■■んでしまふのだろう。 ―判読不能― (再開)写真を手に入れる■■。三度も實験を重ね■■ら、上手く行かぬ訳が無い。 ―判読不能― (再開)酷い牝豚だ。御陰で折角記した原稿が汚れて仕舞った。(中略) (再開)原稿を書き直す時間は無い。また失敗だ。魂が穢れているから腐敗するのだ。今すぐ出掛けよう。あの娘を(中略)」
木場は知人で映画の仕事をしている人物から、陽子が誰かに強請られて引退したという噂を聞き出します。強請っていたのは背が低く頭のでかい男だったと。
京極堂は黒装束となり、仲間とともに御筥様を急襲し、彼らの仕組みを暴きます。御筥様の表札にあった「忠」というのは兵衛の父の名でした。兵衛は復員すると、息子の指が入った金属箱を発見します。それは誤って息子が箱の蓋で切断したものでした。そして京極堂は魍魎として集めた財産を信者に戻すことを命じ、兵衛の本当の息子・久保竣公を救わなければならないと兵衛に言います。そして京極堂はバラバラ死体遺棄事件の現場付近で噂された、箱を持った黒衣の幽霊とは久保であったことも告げます。
一方、青木は久保の家の捜索に入ります。箱のような家に住む久保は殺人など犯していないと物凄い見幕でまくしたて、青木らを失神させて逃亡します。
京極堂らは京極堂の家に戻り、兵衛が語った話を振り返ります。彼は箱作りに熱中するあまり、息子のことを顧みず、そのことで息子の恨みを買ったこと。久保の人生は幼児虐待、貧困、母の鬱病、両親の不和、自閉的な性格、失語症、身体的劣等感、目の前での母の自殺、苛め、孤独に満ちていたことを。
一方、青木は久保を取り逃し、久保は公務執行妨害と暴行傷害の罪で緊急手配となります。久保の書斎である2階の部屋の床は血痕だらけで、原稿は血糊でべっとりと貼りついていました。引き出しの中には清野の住所録の原本もあり、1階の壁は全て大小の箱で埋まっていて、青木が一番右の箱の蓋を開けると、そこには四肢を切断された頼子がみっしりと詰まっていました。青木は再び失神します。そして4人の被害者の残りの部分も、その部屋の箱から発見されるのでした。
そして数日後、今度は久保の両腕と両足が紐で括られて発見されます。一方、木場は謹慎を解かれ、拳銃を手に入れます。京極堂は仲間とともに陽子を連れて美馬坂研究所へ急行します。
木場は単身研究所に飛び込み、美馬坂と対峙すると、拳銃を向けて彼に真実を語るように強要します。木場は加菜子を含めてのバラバラ殺人の真犯人が美馬坂だと考えているのでした。(明日へ続きます‥‥)
『匣の中の娘』後編の原稿。「実験に使う■■牝■■。何事も順に行ふのが善い。綺麗に外すために■■が必要であらう。(中略) ―判読不能― (再開)何故上手く行かぬ。この不潔な體液が■■んでしまふのだろう。 ―判読不能― (再開)写真を手に入れる■■。三度も實験を重ね■■ら、上手く行かぬ訳が無い。 ―判読不能― (再開)酷い牝豚だ。御陰で折角記した原稿が汚れて仕舞った。(中略) (再開)原稿を書き直す時間は無い。また失敗だ。魂が穢れているから腐敗するのだ。今すぐ出掛けよう。あの娘を(中略)」
木場は知人で映画の仕事をしている人物から、陽子が誰かに強請られて引退したという噂を聞き出します。強請っていたのは背が低く頭のでかい男だったと。
京極堂は黒装束となり、仲間とともに御筥様を急襲し、彼らの仕組みを暴きます。御筥様の表札にあった「忠」というのは兵衛の父の名でした。兵衛は復員すると、息子の指が入った金属箱を発見します。それは誤って息子が箱の蓋で切断したものでした。そして京極堂は魍魎として集めた財産を信者に戻すことを命じ、兵衛の本当の息子・久保竣公を救わなければならないと兵衛に言います。そして京極堂はバラバラ死体遺棄事件の現場付近で噂された、箱を持った黒衣の幽霊とは久保であったことも告げます。
一方、青木は久保の家の捜索に入ります。箱のような家に住む久保は殺人など犯していないと物凄い見幕でまくしたて、青木らを失神させて逃亡します。
京極堂らは京極堂の家に戻り、兵衛が語った話を振り返ります。彼は箱作りに熱中するあまり、息子のことを顧みず、そのことで息子の恨みを買ったこと。久保の人生は幼児虐待、貧困、母の鬱病、両親の不和、自閉的な性格、失語症、身体的劣等感、目の前での母の自殺、苛め、孤独に満ちていたことを。
一方、青木は久保を取り逃し、久保は公務執行妨害と暴行傷害の罪で緊急手配となります。久保の書斎である2階の部屋の床は血痕だらけで、原稿は血糊でべっとりと貼りついていました。引き出しの中には清野の住所録の原本もあり、1階の壁は全て大小の箱で埋まっていて、青木が一番右の箱の蓋を開けると、そこには四肢を切断された頼子がみっしりと詰まっていました。青木は再び失神します。そして4人の被害者の残りの部分も、その部屋の箱から発見されるのでした。
そして数日後、今度は久保の両腕と両足が紐で括られて発見されます。一方、木場は謹慎を解かれ、拳銃を手に入れます。京極堂は仲間とともに陽子を連れて美馬坂研究所へ急行します。
木場は単身研究所に飛び込み、美馬坂と対峙すると、拳銃を向けて彼に真実を語るように強要します。木場は加菜子を含めてのバラバラ殺人の真犯人が美馬坂だと考えているのでした。(明日へ続きます‥‥)