昨日の続きです。
「山野辺殺しの容疑者です。大麻で捕まえてあります」。西、取調室へ行き「ちょっとだけ、時間ください」。容疑者に向かって「お前、山野辺シンイチを拳銃で殺したろ?」「さっきも言いましたけど、それ俺じゃないです。ドライバーです。兄貴が拾ってきた男です」「それってこの男か?」。安城の写真を見せる西。
西「犯人は安城です。5年前まで課長の部下だった者です」課長(大杉蓮)「お前がこれまで調べてきたことを知らせろ」「5年前にある女性が殺されました。安城サエコ。安城の妻です。彼はその後辞職しました。ちょっと話を変えましょう。今、世田谷の不動産屋殺しを担当しています。裏に複雑な闇資金組織があるようです。5年前から今まで3人が殺害されました」「山野辺の犯人が捕まり、自白しました」課長「西、どういう筋から情報を?」「自分の足です」「5年前はお前はまだ警察学校にいたな」と言って、安城の写真を燃やす。西「手に入れるの、苦労したんです。安城のデータは全て消されていました」「じゃあ、そんな刑事は存在しない。闇資金など君には関係ない」「上層部からの圧力ですか? 安城が関係者を全員殺し終わるのを待てと? 安城を逮捕します」「存在しない人間を逮捕できない。会ったことがあるが、よくできた女房だった。安城の気持ちはよく分かる」「しかし課長にも家族がいるという訳ですね」。
安城、アパートで「あんたが橘美津子さんですか? 貝原服飾学院に通っている?」「そうですが?」「お願いがあります。学院の設立当時の学校案内を手に入れてほしい。5年前のです。迷惑はかけません」「なぜ私に?」「信頼できるからです。人には言わない」「いやです」。
ゴミの山から雑誌を見つけ、その記事をポケットに入れる安城。クラクション。事務所の主人「ヤー公はうるさいな」。
組事務所。若者一人担いで来られる。「ルナの親父が払わないので行ったら、反対にやられて」「国士会の本部に報告しましょう」「俺のメンツは!」「ルナには矢島の息がかかっているかも」「うかつな行動はしない方が」。
安城「俺、信号の先で降りる」組長「高木、車を停めるな」。
ルナの店先。「親父がいないので、息子を連れてきました」。息子を押さえつけ、レンガを部下に渡し、「これで顔やれ。今一つだな。今度はお前やれ。お前は角で」。
倉庫。「安城さん、西です。捕まえに来た訳じゃなく、ある闇資金ルートを調べていて、情報交換をしたいと思いまして。これが俺の情報です」「人違いだ」「検察庁の極秘書類です。私は安城さんの味方です」「分かった。場所を別のところに移そう」。
ページ繰る安城。西「グレーゾーンのリストです。捜査は打ち切りになりました」「闇資金に興味はない」「ただクロとシロの選別をお願いしたいんです」「お前キャリア組か?」「いえ」「ただの刑事が何で? そのうち俺みたいになるぞ」「一つ聞いてもいいですか? 今までに法廷ですべてを証言しようと思ったことは?」「法律の外にいる奴を相手にするには、法律の外に出るしかない」「課長も言ってました。気持ちは分かるって」。
アパート。美津子「私やる。ただしその代わりにモデルになって。課題で出た男性用のスーツ」「分かった」。
組事務所で地図を開く組長ら。「岩手県のあさひな温泉だ。うちに電話があってな。古い弟分の田代だ。ここにシマ張ってる組の若頭だ。組長が急死して、ゴタゴタしているらしい。俺に組長として来てくれれば御の字だと言ってた。吉岡組は引っ越すぞ。ちゃんとした温泉町だ。シマの下調べをして来い。お前らは引っ越しの用意だ。他の組に見つからないようにそっとだぞ」。その様子を見つめる安城。
アパートにブザー。美津子が採寸に来る。
野外で採寸をする美津子。風の音。
吉岡「ちゃんとした事務所だ。温泉付き。30軒の温泉宿があり、一軒から20万取ったとして、すごいぞ。安城、将棋をやろう」。
美津子からの封筒が届く。人脈図。西のリストと雑誌の記事と照合。小笠原陶一郎の名前が浮上する。壁の切り貼りの記事とも一致。
ロッカーから封筒を出し、西に。安城「この手はまずい」。
アパート。美津子、掃除してる。「山本さん一人じゃ、掃除もできないでしょ?」「その書類には触るな。どうやってここに入った?」「鍵が開いてたから」。(また明日へと続きます……)
「山野辺殺しの容疑者です。大麻で捕まえてあります」。西、取調室へ行き「ちょっとだけ、時間ください」。容疑者に向かって「お前、山野辺シンイチを拳銃で殺したろ?」「さっきも言いましたけど、それ俺じゃないです。ドライバーです。兄貴が拾ってきた男です」「それってこの男か?」。安城の写真を見せる西。
西「犯人は安城です。5年前まで課長の部下だった者です」課長(大杉蓮)「お前がこれまで調べてきたことを知らせろ」「5年前にある女性が殺されました。安城サエコ。安城の妻です。彼はその後辞職しました。ちょっと話を変えましょう。今、世田谷の不動産屋殺しを担当しています。裏に複雑な闇資金組織があるようです。5年前から今まで3人が殺害されました」「山野辺の犯人が捕まり、自白しました」課長「西、どういう筋から情報を?」「自分の足です」「5年前はお前はまだ警察学校にいたな」と言って、安城の写真を燃やす。西「手に入れるの、苦労したんです。安城のデータは全て消されていました」「じゃあ、そんな刑事は存在しない。闇資金など君には関係ない」「上層部からの圧力ですか? 安城が関係者を全員殺し終わるのを待てと? 安城を逮捕します」「存在しない人間を逮捕できない。会ったことがあるが、よくできた女房だった。安城の気持ちはよく分かる」「しかし課長にも家族がいるという訳ですね」。
安城、アパートで「あんたが橘美津子さんですか? 貝原服飾学院に通っている?」「そうですが?」「お願いがあります。学院の設立当時の学校案内を手に入れてほしい。5年前のです。迷惑はかけません」「なぜ私に?」「信頼できるからです。人には言わない」「いやです」。
ゴミの山から雑誌を見つけ、その記事をポケットに入れる安城。クラクション。事務所の主人「ヤー公はうるさいな」。
組事務所。若者一人担いで来られる。「ルナの親父が払わないので行ったら、反対にやられて」「国士会の本部に報告しましょう」「俺のメンツは!」「ルナには矢島の息がかかっているかも」「うかつな行動はしない方が」。
安城「俺、信号の先で降りる」組長「高木、車を停めるな」。
ルナの店先。「親父がいないので、息子を連れてきました」。息子を押さえつけ、レンガを部下に渡し、「これで顔やれ。今一つだな。今度はお前やれ。お前は角で」。
倉庫。「安城さん、西です。捕まえに来た訳じゃなく、ある闇資金ルートを調べていて、情報交換をしたいと思いまして。これが俺の情報です」「人違いだ」「検察庁の極秘書類です。私は安城さんの味方です」「分かった。場所を別のところに移そう」。
ページ繰る安城。西「グレーゾーンのリストです。捜査は打ち切りになりました」「闇資金に興味はない」「ただクロとシロの選別をお願いしたいんです」「お前キャリア組か?」「いえ」「ただの刑事が何で? そのうち俺みたいになるぞ」「一つ聞いてもいいですか? 今までに法廷ですべてを証言しようと思ったことは?」「法律の外にいる奴を相手にするには、法律の外に出るしかない」「課長も言ってました。気持ちは分かるって」。
アパート。美津子「私やる。ただしその代わりにモデルになって。課題で出た男性用のスーツ」「分かった」。
組事務所で地図を開く組長ら。「岩手県のあさひな温泉だ。うちに電話があってな。古い弟分の田代だ。ここにシマ張ってる組の若頭だ。組長が急死して、ゴタゴタしているらしい。俺に組長として来てくれれば御の字だと言ってた。吉岡組は引っ越すぞ。ちゃんとした温泉町だ。シマの下調べをして来い。お前らは引っ越しの用意だ。他の組に見つからないようにそっとだぞ」。その様子を見つめる安城。
アパートにブザー。美津子が採寸に来る。
野外で採寸をする美津子。風の音。
吉岡「ちゃんとした事務所だ。温泉付き。30軒の温泉宿があり、一軒から20万取ったとして、すごいぞ。安城、将棋をやろう」。
美津子からの封筒が届く。人脈図。西のリストと雑誌の記事と照合。小笠原陶一郎の名前が浮上する。壁の切り貼りの記事とも一致。
ロッカーから封筒を出し、西に。安城「この手はまずい」。
アパート。美津子、掃除してる。「山本さん一人じゃ、掃除もできないでしょ?」「その書類には触るな。どうやってここに入った?」「鍵が開いてたから」。(また明日へと続きます……)