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黒沢清監督『復讐 THE RFVENGE 消えない傷痕』その3

2016-11-02 09:52:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 倉庫。安城「印をつけておいた」西「次のターゲットは誰です?」「言う必要はない」「証人を殺されたくないですから。逮捕します」と拳銃を安城へ向ける。「奥さんへの復讐ですか? 俺は闇資金のルートの解明がしたいんです。俺は現職の刑事ですよ」「復讐しなければならない」「お互い冷静になりましょう。協力し合えるはずです」。安城、西の腕をにじりあげ、「お前は俺が元刑事だったことを理解できてないようだな。2度と俺の前に顔を出すな」。
 寝たきりの小笠原。フミエ「誰?」。安城「安城サエコを覚えてるか? その陰謀を計画した人間を捜してる」「確か刑事の女房だったな」。安城、小笠原の首を絞める。「フミエには手を出さないでくれ。死ぬ前に、だが表に出すのはまずかった」「闇資金のルートなどどうでもいい」「本当は刑事を殺すつもりだった。だが女房の方が効目があると言いだしたのは私だ。私もバカだった」「今さら言うんじゃねえ。バカって分かってんなら、最初からやるな」。ますます首を絞める。
 「高木が偉い出世しましたよ。国士会の総長に目をかけられたそうです」吉岡「歓迎会をやらなきゃな」。総長から電話。吉岡、電話に出た後、皆に「高木、売れるよ」。
 国士会本部の前で高木を迎える吉岡たちは、繁華街へ。
 野外で酒盛り。吉岡、高木の頭を後ろからスコップで殴り、射殺。「勝手なマネは許さん」。
 組事務所。安城「何やってる?」吉岡「別に」「車を出さないか? あさひな温泉に」「よし、欲しい物やる」。注射器。
 安城「道分かってるのか? どうなんだ?」。吉岡、鼻歌を歌いながら山道を猛スピードで走る。
 朝。吉岡「わかんねえ。道間違えた。コンビニで地図買おう」。投石をする安城。吉岡「何狙ってんだ。よし、俺と賭けだ」。
 美津子、スーツを安城の部屋の前に。
 橋を渡る西。
 倉庫。西「安城さん、俺に用って?」「進んでるか?」「全然」「情報をやろう。貝原服飾学院のトップの名前、小笠原陶一郎だ」「ああ、元リュウズイ企画の会長ですね」「役に立ったか?」「ええ。でも何でそれを?」「本人に聞いた」「本人てまさか」「大丈夫。奴はまだ生きてる」「安心しました」「その代わり、お前に小笠原の上にまだ誰かいるかいないのか、いるなら調べろ」「分かりました。小笠原自身は何も?」「ああ、あいつはおそらく自分で罪を被るつもりだ。たとえ殺されても」「小笠原をどうします? 殺す? それとも逃げす? 小笠原を別件で逮捕します」「いい勝負になりそうだ」。
 吉岡から安城、手当をもらう。「すまないね、いつも」「気にするな」「他の連中は?」「全員国士会へ鞍替えだ。どうせ大して役に立たない。茶でも飲むか。まだ勝手が分からなくてな。じゃあ、将棋でもするか。お前の指輪をかけて。やってもしょうがねえな。お前、そろそろ腹くくらねえか? 俺の盃を受けて一から立て直すんだ」「悪いな」「そう言うと思ってた。お前ワンパターンだな。冗談の一つも言えねえ。気がきかねえ奴だ。これからちょっと行ってみないか。あさひな温泉。地図もあるし」「ちょっと用がある」「用事が済んだらすぐ戻れよ。準備して待ってる」。
 国士会本部。吉岡一人で殴り込み。鼻歌。犬の鳴き声。赤ん坊の泣き声。国士会の手下を次々に射殺。吉岡も一旦倒れるが、また起き上がり、門の奥へ。発砲音続く。
 いくつものチューブにつながれた小笠原、苦しんでいる。安城「起きろ。お前はもうすぐ死ぬ。死んで楽になるかどうか俺は知らない。どうだ? 死ぬのが怖いか? もちろん生かしておいて苦痛をたっぷり味わってもらうという手もある。お前ならどっちを選ぶ? 死ぬ方に賭けてみるか? 肘と肩を90度にして、包丁の切っ先をこちらに向けたフミエが現れるが、安城に射殺される。嘆く小笠原。安城、小笠原を射殺。
 泥沼に鎖を巻かれた吉岡の死体。
 アパートの美津子。
 安城、吉岡の車を駆って、映画は終わる。

 この映画もやはりシルエットが印象的でした。