どこまでだって歩いていけるさ

建築中の家を友人が見に来てくれた

そのあとで　イッパイの予定

棟梁には前もって　友人が来ることは話してある

いよいよ階段に取り掛かるらしくて今日は二階には上がれなかったが　私の説明で一階の見学会が始まる


ここにシステムキッチンが置かれてね　お風呂場見る？

へぇ～　けっこう広いのね

うん　でも普通かな　一坪タイプだから　この引き戸が意外に高くて～～（笑）

ここがダイニング？　

そうだけれど　でもここは二階に上がれなくなった時の最後の場所にするから

私なら　この一階だけで十分な広さかなぁ　へぇ～　物入れの中も板張りなのねぇ

そうなの　綺麗に張ってあるでしょう


ここは造り付けのカウンターになるの　下にはゴミ箱とか米櫃なんかを置くつもり

食器棚はどうするの？

置かない　一人の食器なんて少しだし　必要な時は物入れから出してくる

そうだよね　と　同じく独り者の彼女も納得する

私の説明を棟梁は　にこにこ笑いながら聞いている

これで合ってますよね　という私に大きくうなずいてみせる

これが問題のサッシの枠でね　流行りの色を避けてこの色にしちゃったと言うと　私もこの色の方が好きかなと言ってくれた


昼間からやっている居酒屋で飲み会が始まる

１時半から８時半頃までたっぷり７時間　世相から映画の話　家族のこと　健康のことなど話は尽きない

沢山食べて　沢山呑んだ

この次は　年末年始の頃か　あるいは　引っ越しのあとになるのか

退職前もそうだったが　またまた指折り数える日々になりそうだ

あと少し　あと少し　どこまでだって歩いていけるさ