どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

冬来たりなば 春遠からず???

2016年12月07日 | 日記
しばらく暖かい日が続いたが 今日は普通の冬の日

気温は上下を繰り返しながら 次第に下がっていくのだろう

今日は「大雪(たいせつ)」 

暦は正直者で 自然はきちんと帳尻合わせをするように思える

月末も近くなると 本格的冬の到来


「冬来たりなば春遠からず」

作者がシェリーという詩人であることは知らなくても この一節を知る人は多いだろうと思う

訳者は巷間では上田敏だと言われているが(あの「 山のあなあなあな あなた もう寝ましょうよ」ではなく「山のあなたの空遠く~」で有名な^^) どうやら別の人らしく 詳しく調べているひともいるようだ

それはともかく 厳しい冬でも乗り超えれば 必ず春はやってくる

冬があるから春もくる

冬が来たということは いずれは春になる

春を連れてこない冬は無い

そんな意味合いだろうと感じ いかにも裕福な家に生まれた詩人らしい一節だと思っていたが これは長文の詩の最後にあり 決してノーテンキで楽観主義的な詩ではなかったことをはじめて知った

辛い時期を乗り越えれば やがては幸せな時が訪れる ということわざのようにもして使われるけれど 革命詩人と言われた彼にはもっと力強い意思のもとに生まれた作品だったようだ


それは 全詩を読むとわかる

そして 最後には ?マークがついているのだ

春が遠くにあるなんてことがありえようか? (いや 断じてそんなことはない) そう彼は叫びたかったのだろうと私には思える

意味としては 春遠からじ でも同じかもしれないが それではあまりにも整い過ぎているように思える

着地し 達観し 躍動感は無く 彼の強い心の叫び 魂が失われてしまっているように感じられる

これが漢詩の一部かことわざのように思われてしまう原因は このまとまりをつけた訳のせいだと私は思う

たかが一つの ? ではあるけれど・・・


原題「Ode to the West Wind」

「西風に寄せる歌」あるいは「西風の賦」とも言われる

韻律のある詩型をOdeと言うらしい

サロンでこうした詩の暗唱などをする場面を映画で見たりするけれど こういうのが本当の教養なんだろうなあ

漢詩などを諳んじることができたらどんなにか素敵かと この私でも時々思う


とにもかくにも この詩の全文を知ったおかげで 少しは冬に立ち向かう勇気をもらった気がする

でも 気がするだけ^^

やっぱり本心は は~るよ来い は~やく来い かなぁ

私は みいちゃんか?(いや 断じてそんなことは・・・・)

コメント (4)
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