みどりの一期一会

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サワギキョウ・ミョウガ/梶原前知事、裏金の存在認める~岐阜・裏金問題

2006-08-09 23:13:32 | 岐阜県裏金問題
まずは
一期一会のクリックを

昨日は、岐阜県の梶原前知事の記者会見。
やっぱり裏金の存在を認識していた。
  

しかし、一連の裏金隠しの関与は否定している。
いちばん腹ただしいのは、
「もう済んだことですから、なんとも取り返しがつかない
ということでございます」という言葉。
お金は返してないんだから済んでないでしょ、
と思わずつっこみを入れた。

岐阜県の梶原前知事、裏金の存在認識(8/8TBS)

 岐阜県が組織的に裏金をつくっていた問題で、梶原拓前知事が8日午前、記者会見しました。これまで「知らない」の一点張りだった梶原前知事は、一転して裏金の存在を認めました。

(裏金ということを梶原さんはご存知だったんですか?)
「それはもう、承知していないんで。はっきり言ってありますけどね」
(当時の幹部がやっていたという話がありますが。副知事とか出納長とか)
「それは私は事実関係は知らないから」
(梶原拓前岐阜県知事、先月)

「国、あるいは自治体を通じるですね、裏金づくり。このことは十分承知しておりました。どこにどのような裏金があったかということは承知しておりません。いずれにしても、もう済んだことですから、なんとも取り返しがつかないということでございます」(梶原拓前岐阜県知事、8日午前11時)
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昨日から東京からのテレビの取材があいついでいる。
今朝のフジテレビ系列の全国ニュースで、
ともちゃんの姿が写ったらしい。

中日新聞のトップ記事は、
「梶原前知事の訴訟費用にも裏金
岐阜県 特別会計から借用」。
この訴訟のほとんどは、県民ネットの行政訴訟だ。

梶原前知事の訴訟費用にも裏金
岐阜県 特別会計から借用(中日新聞HP)

 岐阜県庁の裏金問題で、梶原拓前知事が、裏金の繰り入れられた県職員組合の「職務関連訴訟等特別会計」から、同氏が被告となった住民訴訟の弁護士費用などを借りていることが分かった。正規の制度にのっとった貸し付けだが、2005年8月時点の貸付残高は723万円。同会計の貸付残高約2430万円のうち、約3割に上っている。梶原氏は「(借りた金に)裏金を使った事実はないと聞いている」と話している。、核心<3>面
 同会計は、県職員らが職務に関連して裁判を起こされた際の裁判費用を貸し付けるため、1999年に設立された。設立の際に、裏金679万円が繰り入れられたことが明らかになっている。
 現在の残高は約6600万円。毎月組合費(給与の1・2%)を支払う組合員のほか、県幹部もほぼ全員が給与月額の1・1%を組合に寄付しており、利用できるようになっている。県職員らが敗訴した場合でも貸付金の返還を求めない運用を行っており、事実上の「貸与」というかたちになる。
 組合によると、梶原氏にはこれまでに14件の貸し付けが行われ、既に判決が確定、梶原氏側が勝訴した分などについては返金されたが、それ以外のものは貸し付けたままという。
 梶原氏は「制度の存在を知ってから、無条件で利用した」と説明。今後については、本紙の取材に対し「返すのが筋だろう」と話した。
 梶原氏は8日、裏金問題で初めて会見し、1989年の知事就任当時は「裏金づくりは半ば公然の秘密となっていた。十分承知していた」と説明した。一方で、問題となっている94年度当時の多額の裏金の存在や、組合口座への移し替えなどについては「関知していない」と否定。その上で「すべての責任は知事だった私にある。県民に深くおわびする」と述べた。

 ■岐阜県庁の裏金問題  県教育委員会を含む県全体で裏金づくりが行われ、県情報公開条例施行直前の1994年度には年間総額が約4億6600万円(調査チーム推計)に上った。当時の森元恒雄副知事(現参院議員)が裏金の処理を指示、県幹部らが相談し、99年1月以降、県監査が及ばない県職員組合の管理口座に移し替えた。組合活動費などに使われ、現在の残高は約1億4600万円。移し替えられないまま現在も各課や県職員、OBが保管する分があるほか、約500万円は焼かれたり捨てられたとされる。(2006.8.9 中日新聞)
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今日も、岐阜県知事を被告とした関連の行政訴訟の取材があった。
ともちゃんが午後から留守にしたので、
わたしが住民訴訟や情報非公開処分取消訴訟と、
関連の公文書の説明。
95年に「情報公開条例」ができたというけれど、
岐阜県の隠蔽体質は、2000年をすぎて、
裁判で負けつづけても、ちっとも改善されなかった。



公開文書の特定に夕方まで5時間ほどかかったので、
メールもブログもおあずけ(笑)。
とはいえ、全国ニュースなのでたくさんの人に、
裏金づくりにつながる当時の岐阜県の問題を知ってほしい。

梶原県政16年は、改革派知事どころか、その手法は、
ゴルフ場開発、高レベル放射性廃棄物地層処分実験の調印、
御嵩産業廃棄物問題、東海環状自動車道問題、
長良川河口堰や徳山ダムの推進など、
建設官僚の環境破壊型の金権政治の典型だった。
そんな中で続いていた裏金づくりだった。

知事一人がかわっても、職員を総入れ替えでもしない限り、
岐阜県行政の体質は変わらないのではないだろうか。
県政に対する不信感は、回復不能なほど強い。
職員は、県民の信頼をどのように回復するつもりなのだろう。

記者さんを送りに外に出ると、サワギキョウが咲いていた。

  

昨日の昼ごはん。初物の茗荷を摘んできて、
「ミョウガとシソの冷やしそうめん」。
  

今晩の月。満月のようです。



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コメント (6)
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