一期一会のクリックを
福井県の生活学習館から排除されたという
「ジェンダー」関連の150冊図書リストについて、
情報非公開処分取消訴訟の準備を進めていましたが、
今日、「一部公開」から、一転「全部公開」になりました。
午前中に福井県から図書リストを公開したいと連絡があり、
「非公開を見直す理由」について、文書での送付を求めたところ、
以下の「公文書公開について」のFAXが送られてきた。
かんじんの公開する理由はなにも書いてない一方的な通告。
連絡事項:平成18年7月7日付け生館第320号公文書一部公開決定した件のうち、一部公開としました「世界日報の記事に関して、生活学習館・情報ルームから排除したとされる県が取得した150冊の書籍リスト」につきまして、全部公開とすることになりました。
つきましては、本日付けで公開決定通知書を送付します。その際には、「図書リスト」も同封させていただきますので、よろしくお願いします。
なお、県として、本日、図書リストの公表をする予定ですので、お知らせいたします。(以下略)
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県が公表することはルール違反と抗議をしたら、
「では先に送ります」ということで、
154冊の「図書リスト」5枚がFAXで送られてきた。
PDFファイルはこちら(1.24MB)
内容を精査する余裕もなく、
急いで原告団代表の上野さんに連絡を取り、
急きょ、県の記者発表にあわせて抗議文と公開質問状を出すことに。
届いた中日新聞夕刊を見たら、
社会面のマンガのとなりに大きな記事(はやっ)。
「撤去書籍のリスト公開 上野東大教授らの著作」@中日新聞
男女共同参画本 撤去リスト公開
福井県が方針一転
上野教授らに通知へ
福井県生活学習館(福井市)で、上野千鶴子・東大教授(社会学)の著作などが「内容が過激だ」として男女共同参画関連の書架から一時撤去された問題で、県は十一日、非公開決定をしていた対象図書名や著者を公開する考えを、情報公開請求者に通知した。
上野教授らが八月中にも県を相手に、書名などの公開を求めて福井地裁に提訴する方針を示しており、県の方針転換は訴訟の回避が目的と見られる。上野教授ら複数の請求者に十一日、順次通知を始めた。
情報公開請求されたのは、県内の個人が「内容が過激だ」と指摘し、県に提出した蔵書のリスト。書名や著者名などが記され、一時撤去のきっかけになった。
県は当初、このリストの公開請求に対し、リスト提供者が特定されるなど個人の利益を害し、著者にも迷惑が及ぶ恐れがあるとして、七月までに非公開を決定していた。この時期に方針を変えたことについて、県男女参画・県民活動課は「リスト提供者から公開について一定の理解を得られたため、情報公開制度の趣旨などを総合的に考慮して」と説明する。
県は今年三月、このリストを基に二千自治七百冊ある蔵書のうち、約百五十冊を書架から事務室内に移した。その後、五月に元の状態に戻している。
(2006.8.11 中日新聞)
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抗議文と公開質問状については、改めてアップします。
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