一期一会のクリックを
おはようございます。
この二日間は選挙講座の講師を引き受けているので、
「ウィルあいち」からの発信です。
150冊の図書リストが公開されたので、
予定していた8月26日の提訴集会をどうするかについて、
急いで上野さんと呼びかけ人4人で相談し意思決定しました。
以下は、上野さんからの呼びかけです。
次のステップとして
1)情報公開を求める行政訴訟の必要はなくなりました。
したがって原告の方で福井地裁にお越しの予定の方は、その必要はなくなりましたが、
2)8/26@福井の集会は、予定通り実施します。
一連の「ジェンダー図書撤去」の事実に対して抗議する必要はなくなっていないからです。
3)書名のリストを見るともっと多くの方々がこの件で著者、翻訳者、編集者、出版者としての権利の侵害を受けておられることが判明します。ご自分が関係者だと思われる方は、どうぞ福井の抗議集会に出席してご発言下さい。
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公開された書籍リストのPDFファイル(1.24MB)
8/26集会チラシPDFファイル(A4表・裏2枚)
「一部公開」処分を翻して「全部公開」とし、
そのリストがFAXで請求代表者のみどりあてに届いたことは、
すでにお伝えしました。
この福井県の、唐突できわめてイレギュラな処分変更に対しては、
11日付けで福井県知事に「抗議文」と「公開質問状」を送付しました。
この件では、8月11日付の「公開決定通知書」と、
全部公開の「150冊の書籍リスト」が交付された時点で
わたしたちの「情報非公開処分取消訴訟」の訴えの利益はなくなりました。
マスコミ各社からは、「訴訟は取り下げるのですか?」
「8月26日の集会はどうするのですか」
と問い合わせが相次いだのですが、
「取り下げるもなにも、提訴は26日の予定だったのですから、
まだ生まれていないまぼろしの訴訟になりました」(笑)。
「リストの公開を求める訴訟はなくなりましたが、
関係者によびかけて、県がリストを排除した事実に抗議し、
図書の排除自体を問うという趣旨に内容を一部変更して開催します」。
訴状もほとんどできあがっていたので、
県の処分の違法性を、司法の場で決着をつけられなかったのは、
ちょっぴり残念ですが、「リストの全面公開」を求めるわけですから、
「所期の目的は達成できた」ということです。
とはいえ、
図書の排除のときと同じように、知事処分が、
ほとんど全部非公開から、一転して「全部公開」となったのに、
「見直しの理由」が、請求者側に提示されていません。
田島和子男女参画・県民活動課長の電話での説明によると、
理由はふたつあるそうで、ひとつめは、
「昨日リストをつくった本人が来て出してもよいと言ったから」。
おもわず、「近藤さんって知事だったのですか?!」。
「その方の考えが分かるということで、
リストを作成した個人の情報を保護していた」が、
書籍リストが非公開処分になってから近藤さんは、
時々、生活学習館に来てリストを公開せよと言っていたとのこと。
なら、さいしょから非公開の理由はなかったはず。
二つ目の理由は、
「著者の二人から公開してほしいと言われたから・・・・・・」。
「えっ、著者で公開してほしいと要望された人がいるのは初耳です」
「それはどなたですか?」と尋ねたら、「上野さんと江原さん」。
それって、請求人のことじゃん、と思って
「おかしいですね、個別に要望されたとは聞いていません」
「それは著者が公開請求者に入ってるということ?」と聞いたら、
「請求者に著者のお二人がはいっていたから」と言いなおされ、
「今回の意思決定をされたのはどなたですか?」と尋ねたら、
「わたしです」とのこと。
大事なことだから、お互い誤解があるといけないし、
わたしもブログに不確かなことを書きたくないから、
ということで、県の「非公開を公開に見直した理由」の文書を、
記者発表までに届けてもらう約束をしましたが、
いまだに届いていません。
ということで、聞き取ったメモの範囲の報告です。
県の言い分は、処分変更の理由にもなりません。
そもそも近藤氏は「男女共同参画推進員」だから個人情報にはあたらない。
その上、当初よりあちこちにリストをばら撒いてて、
公開してほしい意志は明らかだったわけですし、
著者のおふたりが公開を望んでいることくらい、
情報公開請求書が届いた時点で理解できたはず。
知事の行政処分(決定)が当事者の意向で変更なんておかしい。
それも相手は排除の張本人。県と近藤氏は近い関係のようです。
図書リストは、そもそも全面公開すべき文書だったわけで、
県としての責任のがれ、と言わざるをえません。
非公開決定には、条例上「公開しない理由」が明記されるわけですから、
本来なら「県の条例解釈に間違いがあったから、
非公開処分を取消し、公開することにした」となるはずです。
なんとか訴訟を回避したいというのが本音なのでしょうが、
このような場当たり的な対応は、情報公開制度を骨抜きにするものです。
3時に記者会見を開く、というので、
「なぜ?」「なんのために?」と聞いたのですが、
「リストを公表するため」というばかり。
「記者会見で謝罪されるのですか?」と聞いても、
「どうして(あやまらないといけないの)ですか・・・・?」。
処分を間違えたから、公開するんでしょっ(怒)。
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撤去図書リスト、一転公開
県生活学習館の女性本問題(日刊県民福井2006.8.12)
『作成者が望んだ』県、当初判断『誤りない』
福井市のユー・アイふくい(県生活学習館)で男女共同参画関係の図書が一時撤去された問題で、県は十一日、情報公開請求に対して非公開決定をしていた撤去図書リストの書名などを一転して公開する決定をした。 (畑結樹)
非公開決定をめぐり、リストに著作が含まれていた東大の上野千鶴子教授(社会学)らは決定を不服として、書名などの公開を求めて二十六日に提訴する方針でいたが、これを見送ることにした。
杉本達治県総務部長は会見で、公開とした理由について▽書籍リスト作成者が公開を望む考えがあることを確認した▽書籍の著者の一部からも公開を望む声があったこと-など「事情が変わった」ことから、「県民の知る権利を守るため公開した」とした。当初、非公開としたことについては「誤りはなかった」と述べた。
問題発覚後、県には書籍リストの公開を求めて三件の情報公開請求があったが、いずれも書名や著者名などは非公開となり、うち一件については、異議申し立てが出されていた。
同学習館では、昨年十一月に学習館の学習事業企画推進員の一人から「過激で性的な表現のある書籍は置かない方がよい」と書籍リストとともに申し入れを受け、今年三月末に「書籍の内容について調査するため」として、書籍を書架から事務室に移し、五月に戻した。
予定していた訴訟の原告団長の上野教授は「提訴に踏み切る決断で公開につながったが、県の一連の対応や説明には一貫性がない。福井の事例は氷山の一角で、“自主規制”などが行われている事例は各地にあると思う。行政には男女共同参画条例や基本法に基づいた一貫性のある政策を求めたい」と話している。
提訴の直前、異例の決定
県生活学習館で行われた図書の一時撤去問題にからみ、方針を一転させ一時撤去した図書リストを公開した理由について県は十一日、リスト提出者の同意という「事情変更」としたが、情報公開請求者が示していた提訴日を前にした異例の決定には、釈然としない部分も多い。
県庁で記者会見した杉本達治・総務部長は「リスト提出者から、公開してもよいとの意向が、十日に最終確認できた。情報公開制度の趣旨から、可能な限り早く公開することにした」と述べた。しかし「県公文書公開審査会の答申などを経ず、県が決定を変更した例は過去にない」と認め、極めて異例の対応であることをにじませた。
その上で「これまでの県の判断に誤りはない。事情が変わったということ。対象の図書については決して撤去ではなく、あくまで作業の一環」との主張を繰り返した。
一方、リストの公開を求めていた上野千鶴子・東大教授らはこの日、「リストに記載された本の著者や出版社は、一時撤去によって権利が侵害されたことが証明された」などの内容の抗議文を西川一誠知事に提出した。
さらに、一時撤去や非公開決定が違法行為に当たらないかなど、県の見解を問う公開質問状を出し、二十一日までに文書で回答するよう求めた。 (北村剛史)
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第三弾として、呼びかけ人の4人で情報公開請求していた、
「一部公開決定通知書」が届きました。
請求したのは、今回の事件に関して5月2日以降の「すべての公文書」。
以下の71枚が、週明けにも公開(郵送)されてくる予定です。
図書リストは全面公開で、
隠す理由は何もなくなったわけてすから、
月曜日にあらためて、今回の一連の経緯について
聞き取りをするつもりです。
夕方、家にかえったら、
ムクゲの花が咲いていました。
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