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「ジェンダー概念を話し合うシンポジウム」
の記録集が出来上がりました。
「ジェンダー概念を考えるシンポジウム」レポート(3/28)
『「ジェンダー」の危機を超える! 徹底討論!バックラッシュ』
若桑みどり/加藤秀一/皆川満寿美/赤石千衣子・編著
青弓社ライブラリー45/定価:1,600円+税
【紹介】
バックラッシュに反撃する! 男女平等や性の自己決定を主張し市民権を得ているジェンダーという概念に対して、全国で曲解や歪曲に基づく批判=バックラッシュが巻き起こっている。それらの反動性を徹底的に批判し、ジェンダー概念の深化を探る。
【目次】
刊行にあたって 米田佐代子
はじめに 皆川満寿美/赤石千衣子
序章 「渦中の人」から 上野千鶴子
1 経過――いくつものアクターが関与して日の目を見た事件
2 評価――バックラッシュがもたらした逆説的貢献
3 背景――根が深い反動派の動き
4 見通し――絶望しているひまなんかない
第1部 「ジェンダー」をめぐるポリティクス
第1章 ジェンダー概念の有効性について 江原由美子
1 問題の所在と本稿の目的
2 学問におけるジェンダー概念
3 ジェンダー研究の展開とジェンダー概念
4 ジェンダー概念の有効性
5 「ジェンダー」に対する攻撃をどう考えるか
第2章 「ジェンダー」「ジェンダーフリー」の使い方、使われ方 井上輝子
1 運動・教育・行政用語としての「ジェンダー」「ジェンダーフリー」の登場
2 「ジェンダー」「ジェンダーフリー」の用語法
3 「ジェンダー」「ジェンダーフリー」使用法についてのいくつかの考察
第3章 バックラッシュの流れ――なぜ「ジェンダー」が狙われるのか 若桑みどり
1 前提――アメリカにおけるバックラッシュ
2 ジェンダー・バックラッシュの流れ
3 バッシングの主たる対象
4 バックラッシュ・キャンペーンの「主体」は誰か
5 なぜ彼らはジェンダーを攻撃するのか
6 ジェンダー攻撃の論点批判
7 まとめ
第4章 「現場」からの声
1 「ジェンダーフリー」教育の現場から 兵頭貴子
2 性教育へのバッシング――学校の現場から 高村あい
第5章 言葉を力に――市民と行政と学界のはざまで 丹羽雅代
1 「セクシュアル・ハラスメント」概念の獲得が女性たちにもたらしたもの
2 教育現場での性差別を問題にすることの困難
3 東京女性財団発行物『ジェンダーチェック』への違和感
4 なぜ多くの女性センターや女性行政担当が『ジェンダーチェック』にとびついたの か
5 バックラッシュに抗して
第6章 ことばは生きている、あるいは、よりよき相互理解のために 加藤秀一
1 ねらい
2 「ジェンダー」概念について
3 おまけ――「ジェンダー」「ジェンダーフリー」という言葉の問題
4 最後に
第2部 「ジェンダー」の何が問題なのか――3・25シンポジウム全体討議
第3部 バックラッシュに抗うまなざし
1 フェミニストの一部がどうしてジェンダーフリー概念を避けるのか 伊田広行
2 トランスジェンダーからの攪乱的問いかけ、ジェンダー概念再考 金井淑子
3 ジェンダーフリー・バッシングと「日本の伝統」 加納実紀代
4 ジェンダーフリー教育が意図したもの 舘かおる
5 「国家とジェンダー」を問う 鶴田敦子
6 学習・思想をめぐる市民と行政 細谷 実
おわりに 若桑みどり
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金井淑子さん、加納実紀代さん、舘かおるさん、鶴田敦子さん
も加わって、読むのが楽しみ。
23日が発売日だそうですが、待ち遠しい思いです。
3月のシンポがもう本になるなんて、
編集にたずさわったみなさま、ほんとにご苦労様。
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PS:
1月になくなった連れ合いの父親の初盆なので、
近しい人から、お供えが届く。
マスクメロンと完熟巨峰をありがたくいただいた。
庭には、昨年植えたワレモコウの赤い花が咲き始めた。
花は清楚だけど、株は背丈ほどの高さになり、
地下茎でドンドンふえるという。
植えるところを間違えたみたい。
ワレモコウ(バラ科) は、
「吾木香」「割木瓜」「吾亦紅」など、
いろんな漢字が使われる。
「吾も亦(また) 紅(くれない)なりと
ひそやかに」 高浜虚子
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