みどりの一期一会

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『ミルク』のショーン・ペンが〈アカデミー賞〉主演男優賞&脚本賞受賞/『ハーヴェイ・ミルク』も再上映

2009-02-26 09:00:17 | ほん/新聞/ニュース
東京に行ってた夜に、第81回アカデミー賞の発表がありました。

『おくりびと』がアカデミー賞外国語映画賞に選ばれたこともうれしいけれど、
「ミルク」のショーン・ペンの主演男優賞受賞がもっとうれしい。

映画「ミルク」オフィシャルサイト

映画『ミルク』は実話に基づいている。

最初のドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』(1984)が出たとき、
わたしたちは岐阜のお寺で上映会をした。
わたしはそのころ『声なき叫び』(1978)や『ドイツ・蒼ざめた母』(1980)などの
おんなの映画を自主上映する女たちのグループに参加していた。

「ハーヴェイ・ミルク」はゲイであるとカムアウトして市の執行委員に当選、
弱い立場の人たちのために活動したが、市長と共に、同じ執行委員に暗殺された。
ハーヴェイ・ミルクが暗殺されたことを知った市民が、
サンフランシスコの夜をキャンドルで埋め尽くしたシーンでは、
もう涙、なみだで画面が見えなかった。
この時から、「ハーヴェイ・ミルク」の名は、わたしの心に深く刻まれ、
忘れられないものになった。

映画は、「アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞」を受賞し
日本ではパンドラが配給、DVDも発売されている

あの『ハーヴェイ・ミルク』をもう一度観たいと思っていたら、今回の受賞。
映画『ミルク(MILK)』もぜひ観てみたい。
GWから一般上映されるとのことだけど、待ちきれない思いだ。

わたしが最初に見た映画『ハーヴェイ・ミルク』(パンドラ)も、
4月18日(土)から再上映されることになったとのこと。
東京(渋谷アップリンク)、札幌、金沢、名古屋、大阪、沖縄でも上映される。
こちらもぜったいに見たい!

映画『ミルク』第81回アカデミー賞『ミルク』ショーン・ペン
主演男優賞受賞、脚本賞受賞!


主演男優賞は『ミルク』のショーン・ペンが受賞!「同性愛者たちありがとう!」
【第81回アカデミー賞】 - goo 映画

2009年2月23日(月) 14:00 シネマトゥデイ

 第81回アカデミー賞主演男優賞は、映画『ミルク』のショーン・ペンに決まった。名前を呼ばれた瞬間、客席の全員が総立ちとなった。
 「ロサンゼルスの同性愛者たちありがとう! どうしても言っておかなきゃいけないのは、僕を評価するのは大変なのに、みんなに評価してもらえてとてもうれしいということ。ガス・ヴァン・サント監督に感謝するよ」と関係者に感謝の言葉を述べた後に、「同性愛者同士の結婚に反対している人たちは、反省して、恥を覚えるべきだと思う。エレガントな大統領を選び、偉大なアーティストを生み出したアメリカを誇りに思う」と語ると、客席からはショーンへの拍手が贈られた。最後に、惜しくも受賞を逃したミッキー・ロークに「見事に復帰したミッキー! 君はおれの兄弟だ!」と語ったショーンに、ミッキーが投げキッスを返すと、会場は再び大きな拍手に包まれた。 
 主演男優賞の発表には、エイドリアン・ブロディ、マイケル・ダグラス、アンソニー・ホプキンス、ロバート・デ・ニーロ、そしてベン・キングスレーが登場して、候補者たちに賛辞を述べた。
(協力:WOWOW)
WOWOW「第81回アカデミー賞授賞式」は2月23日よる9時00分より字幕付きで再放送


アカデミー賞の動画はこちらのブログで見られます(office_mmasumi_annex)。
You Commie homo-loving sons of guns!

主演男優賞はショーン・ペン! 壇上でも舌鋒は止まらず
「同性愛者に平等の権利を
(cinemacafe.net 2009.2.23)

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映画『ミルク』についての、関連の記事を紹介します。
〈アカデミー賞特集〉「ミルク」 
朝日新聞 2009年2月16日
「ミルク」(C)2008 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED


 ゲイを公言して米サンフランシスコの公職に選ばれたハーヴェイ・ミルクの劇的な半生を描く。この映画に格好の素材はかつて、ロバート・エプスタイン、リチャード・シュミーセン両監督がドキュメンタリーにした。今回の「ミルク」は劇映画に仕立てた。米コロンバイン高校の銃乱射事件の恐怖を、とぎすまされた映像でまざまざと描いたガス・バン・サントが手がけたことも、注目される理由の一つだ。

 今また、なぜ、ハーヴェイ・ミルクか。くしくも、初の黒人大統領が誕生し、世界に変革を求める空気が覆う。ミルクが暗殺されて約30年、変革を求めた「異端」を検証しようという機運が兆しているのか。

 ミルクの生涯は、既によく知られている。先のドキュメンタリーは85年、アカデミー賞長編記録映画賞を受賞。99年には、米「タイム」誌が「20世紀の英雄・象徴的人物100人」に選んだ。日本でも「ゲイの市長と呼ばれた男」(草思社)が刊行された。

 72年、ニューヨーク。金融・保険業界で働いていたミルクは、男の恋人と自由の地サンフランシスコに渡る。「カストロ地区」と呼ばれる街に小さなカメラ店を開き、ゲイたちのサロンになる。ミルクはゲイ、高齢者、アイルランド系の移民労働者らの権利解放を求め、市政執行委員に3回立候補するが、落選。4回目の77年に、ついに当選する。彼の選挙運動や集会、同性愛者の教師を解雇できるとした「提案6号」への精力的な反対運動を通じて、その力強い人間像を描いた。また、「提案6号」が全米を真っ二つにし、ミルクと、彼を支持した市長を暗殺した元同僚委員に軽い罪が下される様子は、問題の根深さや社会の不穏な空気を映している。ミルクは生前、暗殺を予感し、その思いをテープに吹き込み続けた。そのテープをなぞる形で、彼の半生と時代をたどる。

 雄々しいショーン・ペンが、なまめかしい表情や所作、男性との濃厚なキス、ベッドシーンを見せ、主演男優賞候補に。監督特有の硬質な映像との食い合わせが、この映画の妙味だ。(アサヒ・コム編集部 宮崎陽介)
(朝日新聞 2009. 2.16) 


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