みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

千葉市長に熊谷俊人氏が当選/3地方選・政権を懸けた戦いに注視/ネット選挙に学ぶ

2009-06-16 08:15:51 | 市民運動/市民自治/政治
のんびりと田植えや梅仕事を楽しんでいるうちに、
巷では、注目の千葉市長選挙で民主系の熊谷俊人氏が当選した。

選挙後半ですでに「優勢」が伝えられていたのだけど、
票を開いてみないとわからないのが選挙。

熊谷俊人氏は、先日当選した33歳の松阪市長より2歳若いので、
全国最年少の市長が誕生した。

【政治】千葉市長に民主系熊谷氏 政令市3連勝、衆院選弾み 最年少31歳
東京新聞 2009年6月15日 夕刊 

千葉市長選で当選を確実にし、贈られた花束を手に笑顔を見せる熊谷俊人氏=14日夜、千葉市中央区で(笠原和則撮影)

 収賄罪で起訴された前市長の辞職に伴う千葉市長選は十四日投開票され、無所属新人の元市議熊谷俊人氏(31)=民主推薦、社民県連支持=が、前副市長林孝二郎氏(63)=自民、公明推薦=ら二氏を破り初当選した。投票率は43・50%で前回37・20%を上回った。熊谷氏は三重県松阪市の山中光茂市長(33)を抜いて現職では全国最年少市長となり、政令指定都市の市長としては史上最年少になる。 
 民主党は名古屋、さいたま両市に続き、政令市長選で三連勝し、目前に迫る衆院選に弾みをつけた。
 熊谷氏は十五日朝、モノレールで初登庁し、市職員や支持者から歓迎を受けた。
 熊谷氏は二〇〇七年四月、民主党公募の候補として市議に初当選。今年四月、鶴岡啓一前市長の汚職事件を受け、一期目途中で出馬表明した。助役出身の市長が約六十年続いたこれまでの市政を厳しく批判し、モノレール延伸など大型開発事業の中止やガラス張りの市政実現を公約。市政刷新を求める有権者から支持を集めた。
 林氏は、官僚として全国の街づくりにかかわってきた豊富な行政経験を強調。「七十五歳以上のバス・モノレール料金無料化」などを掲げて巻き返しを図ったが、前市長の後継者イメージが響いた。
◆千葉市長選開票結果
当 170,629 熊谷俊人 無新 =民社
   117,560 林孝二郎 無新 =自公
    30,933 結城房江 共新
東京新聞 2009年6月15日 夕刊



【政治】千葉市長選 与党、衆院選に危機感 幹部 総務相更迭劇『痛い』
東京新聞 2009年6月15日 夕刊

 与党は十四日の千葉市長選の敗北について「推薦候補は、収賄罪で起訴された前市長が推した副市長(だった人)。構図が良くなかった」(細田博之自民党幹事長)と、敗因は「地元事情」だと強調した。しかし、政令市長選では名古屋、さいたまに続く「三連敗」。七月の静岡県知事選、東京都議選へと「ドミノ倒し」が続き、政権交代の流れが強まることへの危機感を募らせている。
 自民党の菅義偉選対副委員長は十五日午前、横浜市で記者団に「特殊事情の選挙だったので、厳しい戦いであることはある程度織り込んでいた」と指摘。「静岡県知事選、東京都議選に全力を挙げたい」と述べた。
 菅氏は、日本郵政の社長人事をめぐる鳩山邦夫前総務相の更迭劇の影響について「関係ない」としたが、党幹部の一人は「鳩山氏が投開票日の二日前に辞任したのは痛かった」と分析した。
 また、市長選敗北の余波について、公明党の高木陽介選対委員長は「結果は厳粛に受け止めなければいけない。都議選、衆院選にも影響するかもしれない」と懸念を示した。
(東京新聞 2009年6月15日 夕刊)



与党、地方選連敗に危機感=民主、衆院選に弾み-千葉市長選
時事通信社 2009年6月15日(月)

 14日の千葉市長選で自民、公明両党は推薦候補が敗北し、次期衆院選への危機感を強めている。与党は政令市長選で名古屋、さいたまに続く「3連敗」。自民党は「敗戦は織り込み済み」(菅義偉選対副委員長)としているが、麻生政権へのダメージは小さくない。今後、静岡県知事選(7月5日投開票)、東京都議選(同12日投開票)が注目され、結果次第では麻生太郎首相の解散戦略に狂いが生じる可能性がある。
 自民党の細田博之幹事長は14日夜、推薦候補の敗北について「残念だ」と述べる一方、政権への影響については「あまりないだろう。(汚職事件で逮捕された)前市長が推した副市長という構図がよくなかった」と指摘。「候補者選びのミス」が敗因と強調した。
 もっとも、党内からは「鳩山邦夫前総務相の辞任もあり、こんな状況では解散できない」(若手)、「都議選も負けたら総裁選前倒しだ」(参院中堅)との悲痛な声が上がった。こうした状況に、公明党幹部は「自民党の踏ん張りが利かなくなっている」と懸念を示した。
 自民党は今後、衆院選の「前哨戦」と位置付ける静岡県知事選、都議選に全力を挙げるが、党内には「都議選で大敗すれば、首相は解散できず、『麻生降ろし』が本格化する」(中堅)との声もある。逆風をかわすための内閣改造論や、都議選前に首相が解散を決断する可能性も取りざたされており、首相はぎりぎりの判断を迫られそうだ。
 一方、民主党は鳩山由紀夫代表が2度選挙区入りするなど千葉市長選に全力を投入。岡田克也幹事長は「新体制の下、勝利は大きな弾みとなった。総選挙で政権交代を成し遂げる」との談話を発表した。党幹部は「民主への期待感が高まっている証拠」と自信を深めており、首相への解散圧力を一層強める構えだ。 
時事通信社 2009年6月15日(月) 



「末期症状だ」次期衆院選へ与党に危機感…千葉市長選敗北 
2009政権選択

読売新聞 2009年6月15日

 千葉市長選で自民、公明両党の推薦候補が敗北し、政府・与党では次期衆院選への危機感を強めている。
 河村官房長官は15日午前の記者会見で、「与党推薦候補が負けたことは残念」としながらも、「(国政に)直接影響はない」と述べた。
 自民党の菅義偉選挙対策副委員長は横浜市内で記者団に「当初から非常に厳しい選挙だったので、(敗北は)ある程度は織り込んでいた」と強調。静岡県知事選、東京都議選を挙げ「極めて大事な選挙だ。全力で勝利したい」と語った。
 ただ、自民党の中堅・若手には動揺が広がっている。
 町村派の中堅議員は「自民党への逆風がすごく吹いている」と危機感をあらわにした。ある閣僚経験者は「末期症状だ。若手から『このままではダメだ。戦えない』と悲鳴が寄せられている。看板(首相)を替えてもらわないと衆院選を戦えない」と語った。
 公明党の高木陽介選挙対策委員長も今回の敗北について、「衆院選に影響はあるかもしれない。次の戦いへ引き締めていかなければならない」と懸念を示した。
 民主党は衆院選への弾みになると歓迎しており、衆院解散要求を強める構えだ。鳩山代表は15日午前、都内で記者団に「名古屋、さいたま、千葉で政権交代が起きた。国政での政権交代への期待感の表れでもある」と語った。
 直嶋政調会長も「変化を期待する意識は千葉に限らず、全国に広がりを見せつつある」と手応えを強調しており、この勢いを都議選、衆院選につなげたい考えだ。
(2009年6月15日15時54分 読売新聞)



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内閣支持率も、軒並み急落している。
共同通信社が実施した全国緊急電話世論調査 で、麻生内閣の支持率は
17・5%と5月の前回調査から8・7ポイント急落、
不支持率は10・4ポイント増の70・6%。
朝日新聞社の全国世論調査(電話)でも、麻生内閣の支持率は19%に急落、
不支持は65%(前回56%)で、「民主党中心の政権に」との意見が52%に。

東京新聞の世論調査では、83パーセントが「政治に不満を持っている」という結果。
ここへきて、一気に政治不信が高まっているようだ。


 【政治】世論調査 83%が『政治に不満』 税金無駄遣いを批判 官僚不信も浮き彫り
東京新聞 2009年6月14日

 政治の現状に「全く満足していない」「あまり満足していない」と感じている人が計83%に上ることが、本社加盟の日本世論調査会が六、七両日に実施した「政治意識」に関する全国面接世論調査で分かった。
 不満の中身を聞いた「今の政治で何が問題か」(複数回答)では「税金の無駄遣いが多い」が63%で断然トップ。逆に「政治に取り組んでもらいたい分野」(同)では「年金、医療、介護など社会保障制度の充実」69%、「経済の安定・成長」44%の二つが飛び抜けて多かった。
 一方、政治、行政を担う政治家と官僚を「全く信頼していない」「あまり信頼していない」との回答がそれぞれ計76%、78%に達し、政治不信に加え、官僚に対する信頼も大きく揺らいでいる実態が浮き彫りになった。
 「無駄遣い」批判と社会保障制度充実への期待にどう応えるか。各党の取り組み姿勢は次期衆院選の行方に影響を与えそうだ。
 政治への不満の二位以下は「国民の意思が反映されていない」27%、「年金記録問題のような行政の怠慢」22%。取り組んでもらいたい分野の三位以下は「教育の充実」「セーフティーネットの整備」各16%、「安心社会の実現」12%だった。
 日本が「どのような国に最もなってほしいか」との質問では「平和国家」35%、「福祉国家」33%などの順だった。
 【注】小数点1位を四捨五入した。
東京新聞 2009年6月14日




社説3地方選/政権を懸けた戦いに注視
河北新報 2009年06月09日
 
  衆院議員の任期満了(9月10日)まで100日を切った。延長国会を舞台に与野党の攻防が激しさを増す中、6―7月にかけて行われる3つの地方選から目が離せない。
 政党幹部は通常、地方選で勝てば「弾みになる」と言い、敗れれば「国政とは直接関係ない」と予防線を張る。だが、今度ばかりはそうした都合のいい解釈が許される状況にない。政権選択の前哨戦として各党、全力投球の構えを見せている。
 仮に自民党が3連敗でもすれば、麻生太郎首相の解散戦略に狂いが生じるばかりか、しばらく鳴りを潜めていた党内の「麻生降ろし」が息を吹き返す可能性もある。
 14日に投開票される千葉市長選は、自公推薦の前副市長が民主など推薦の前市議と激戦を展開している。副市長は収賄罪で起訴された前市長の事実上の後継とされ、受け身の戦いを余儀なくされている。
 7月5日の静岡県知事選は自民党参院議員が出馬を予定する。静岡空港開港をめぐる混乱の責任を取り与党系の現職が辞職することに伴う選挙で、情勢は厳しい。民主党は知名度の高い大学学長の担ぎ出しに成功し、推薦する予定だ。
 7月12日の東京都議選(定数127)は自公両党で過半数を維持できるかどうかが焦点。民主党は現在59人の公認・推薦候補者を上積みし、都議会第一党をうかがう。
 3月から5月にかけて行われた地方選で、与党系は千葉、秋田両県知事選で勝利したが、名古屋、さいたま両市長選では民主系候補に敗北した。
 民主党は鳩山由紀夫新代表が就任後、党勢が回復基調にある。延長国会では法案審議に積極的に応じ、早期解散に追い込む戦略だ。
 一方、麻生首相は厚生労働省の分割問題で迷走したのに続き、日本郵政の社長人事でも閣内対立という火種を抱える。逆風の中で行われる今後の地方選で、自民党が恐れるのは「ドミノ倒し」だ。
 地方選に関する「戦略会議」を開催したり、首相が早々と7日から都内遊説をスタートさせたりしたのも自民党の危機感の表れにほかならない。
 3地方選のほかに、仙台市長選(7月12日告示、26日投票)の動向が衆院選の帰(き)趨(すう)に影響を及ぼす可能性もある。戦いの構図は流動的だが、民主党は前副市長を支援する方針を決めている。前回、現職を支持した自民、公明両党の出方によっては、全国注視の市長選となる。
 確認しておきたいのは地方選は政党の消長を占う場であると同時に、地方分権のかじ取り役を選ぶ機会であることだ。「霞が関の社会システムを変えない限り、どうにもならない」。橋下徹大阪府知事が指摘するように、大胆な分権の見取り図を示すことが候補者にも政党にも求められている。
 暮らしの場で地方政治と国政の問題点を考え、未来を透視する。「夏決戦」に向けて、わたしたちも確かな選択眼を磨くときだ。
2009年06月09日火曜日


【ネット】ネットを使った選挙運動 「オバマの成功」にどう学ぶか
筆者 伊地知晋一(asahi.com 2009年6月10日)


わたしは、「支持政党なし」の無党派だけど、
地方選で連敗の自民に、総選挙で止めを刺して、政権交代してほしいと願っている。


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