今朝もはやくから、衝撃的なニュースがとびこんできました。
朝7時からのNHKでも、
福島原発30キロ圏外で採取した土から「放射性ストロンチウムが初検出」がトップニュース。


昨日の「レベル7」評価も、「ストロンチウム検出」も「想定外」ではなく、
「そうじゃないか」と思っていたことが次々に現実になっていく、
という意味で、こわい展開です。
当局は、すでにこれらの事実を事前に認識していて、
時期とタイミングをみはからって、小出しにしているという感じ。
そういう意味で、
昨夜の東電担当者の「チェルノブイリ超える」という発言には心底ぞっとしました。
重くて遠くに飛ばないはずのストロンチウムが検出された、ということは、
プルトニウムや他の放射性核種もいっしょに飛んでいるはず。
「ストロンチウムが健康への影響はない」なんていうのは、信じられない発言です。
放射性ストロンチウムは、カルシウムとそっくりなので骨にとりこまれ、
微量でも骨髄に作用して「白血病」や血液のがんを引き起こします。
じっさいに、わたしたちは原発事故から10年目のチェルノブイリを訪問して、
現地ジトーミルの州立子ども病院で、たくさんの白血病の子どもたちに出会っています。
また、白血病の治療にあたる小児科医を日本に研修に受け入れています。
ウクライナでは、原発事故までは白血病の子どもはほとんどいなくて、
治療した経験がなかったからなのです。
市民には正確な情報を知らせない(あとで知らせる)という情報隠しも、
「微量なら健康被害はない」といって安心させる情報の出し方といい、
福島原発事故の様相は、わたしには、まるで
25年前のチェルノブイリを追いかけているように思えてなりません。
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今朝の毎日新聞には、大きく「チェルノブイリ救援・中部」の活動を紹介。
写真には、現地にいらっしゃる竹内さんのなつかしい顔もうつっています。

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昨日の「レベル7」評価も、「ストロンチウム検出」も「想定外」ではなく、
「そうじゃないか」と思っていたことが次々に現実になっていく、
という意味で、こわい展開です。
当局は、すでにこれらの事実を事前に認識していて、
時期とタイミングをみはからって、小出しにしているという感じ。
そういう意味で、
昨夜の東電担当者の「チェルノブイリ超える」という発言には心底ぞっとしました。
重くて遠くに飛ばないはずのストロンチウムが検出された、ということは、
プルトニウムや他の放射性核種もいっしょに飛んでいるはず。
「ストロンチウムが健康への影響はない」なんていうのは、信じられない発言です。
放射性ストロンチウムは、カルシウムとそっくりなので骨にとりこまれ、
微量でも骨髄に作用して「白血病」や血液のがんを引き起こします。
じっさいに、わたしたちは原発事故から10年目のチェルノブイリを訪問して、
現地ジトーミルの州立子ども病院で、たくさんの白血病の子どもたちに出会っています。
また、白血病の治療にあたる小児科医を日本に研修に受け入れています。
ウクライナでは、原発事故までは白血病の子どもはほとんどいなくて、
治療した経験がなかったからなのです。
市民には正確な情報を知らせない(あとで知らせる)という情報隠しも、
「微量なら健康被害はない」といって安心させる情報の出し方といい、
福島原発事故の様相は、わたしには、まるで
25年前のチェルノブイリを追いかけているように思えてなりません。
放射性ストロンチウム 初検出 2011.4.13 NHK 福島第一原子力発電所から30キロ以上離れた場所の土と植物から、骨に蓄積する性質のある放射性ストロンチウムが検出されました。福島第一原発の事故で放射性ストロンチウムが検出されたのは初めてですが、文部科学省は極めて微量で健康に影響はないとしています。 文部科学省は、福島第一原発の事故の影響を調べるため、福島県内で土や雑草に降った放射性物質について分析しています。先月16日と17日に原発から30キロ余り離れた浪江町と飯舘村の3か所で採取した土を分析した結果、放射性のストロンチウム90が1キログラム当たり、3.3ベクレルから32ベクレル検出されたということです。一方、福島県が先月19日に福島第一原発から40キロから80キロほど離れた大玉村・本宮市・小野町・西郷村の合わせて4か所で採取した植物からも微量のストロンチウム90が検出されました。ストロンチウム90は放射線の量が半分に減る「半減期」が29年と長く、骨に蓄積する性質があるため、がんを引き起こすおそれがあるとされていますが、文部科学省は、今回検出された量は極めて微量で仮に土を1キログラムを吸い込んだとしても、健康に影響はない、としています。放射性ストロンチウムは、ウランが核分裂するときに出来る放射性物質で、放射線の量が半分になる期間「半減期」が29年のストロンチウム90と、50日のストロンチウム89などがあります。大気中に放出されると、牧草や野菜に付着し、特に牧草を食べた牛の牛乳を通じて体内に入り込むおそれがあります。カルシウムと性質が似ているため、骨に蓄積して長期間にわたって放射線を出し続け、がんを引き起こすおそれがあるとされています。ほかの放射性物質と見分けがつきにくいベータ線という放射線だけを出すことから検出が難しく、放射性ストロンチウムが土壌に含まれているかどうか分析するには1か月程度かかることもあるということです。1960年代には核実験の影響で世界中で大気中の濃度が上がったほか、1986年のチェルノブイリ原発事故の際にも周辺地域から検出されていますが、大気中に放出された放射性ストロンチウムが健康にどのような影響を及ぼしたかについてははっきりと分かっていません。環境中の放射性物質に詳しい日本分析センターの池内嘉宏理事は「今回検出された放射性ストロンチウムは極めて微量なので、吸い込んで体の中に入ったとしても、受ける放射線の量は非常に小さく、健康への影響はないと考えてよい。放射性物質の対策としては、むしろ数万倍の量が検出されている放射性のセシウムやヨウ素によって健康に影響が出ないよう検討を進めるべきだ」と話しています。原子炉から出る放射性物質に詳しい東京大学大学院の長崎晋也教授は「ストロンチウムは本来、核燃料の中にあるが、先月16日に採取された土壌から検出されたことは、すでにその時点で原子炉か燃料プールの核燃料がそれなりのダメージを受けていたことを裏付ける。ちょうどそのころには3号機などで水素爆発が起きており、粒子の状態で外に出て風で運ばれたとみられる。今後、土壌や植物への拡散、濃度の分布などについても調べる必要がある」と話しています。 |
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福島第1原発:「レベル7」事前に認識 安全委 東京電力福島第1原発1~3号機の事故の深刻度を、政府が事故から1カ月たった12日、国際評価尺度(INES)で最悪の「レベル7」(暫定)に引き上げたことについて、「対応が遅すぎる」との批判が出ている。評価に協力した内閣府原子力安全委員会の代谷(しろや)誠治委員は同日の会見で「3月23日の時点で、放出量がレベル7に該当する可能性が高いと分かっていた」と発言。それでも経済産業省原子力安全・保安院に暫定評価の見直しを勧告しなかったことを明らかにした。 保安院は3月18日、1~3号機について国内最悪の「レベル5」とする暫定評価結果を公表。約3週間後に2段階引き上げた。 安全委は3月23日、原発から出た放射性物質の拡散予測結果を発表。その際、放出量が最大で数万テラベクレルになるとのデータを得ていた。保安院に見直しを求めなかった理由について代谷委員は、データの精度が十分でなかったことに加え「評価するのは保安院の役割」と説明した。 レベル7は外界への放射性物質放出量が「数万テラベクレル(テラは1兆倍、ベクレルは放射線を出す能力の強さ)以上」を満たした場合に適用される。 「レベル6(放出量が数千~数万テラベクレル)の段階があったのでは」との質問に保安院の西山英彦審議官は「データの制約があり、把握しないと正確な発信ができない。今回はっきりしたので、ちゅうちょせずレベル7と発表した」と、対応の遅れについての批判に反論した。【足立旬子、関東晋慈】 毎日新聞 2011年4月12日 |
福島第1原発:「チェルノブイリ超える」東電担当者が発言 東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理が12日午前に行った会見の発言が海外メディアに取り上げられ、波紋を広げている。 会見で松本代理は、政府がチェルノブイリ事故と同じ「レベル7」と評価したことを問われ、「事故の様相が違うとはいえ、放射性物質の放出量という観点から見ればチェルノブイリに匹敵する、あるいは超えるかもしれない」と発言。直後に真意を問われ、「言い過ぎたかもしれない。依然として事態の収束がまだできておらず、現時点で完全に放射性物質を止め切れないという認識があるということだ」と釈明した。 この発言について、米ロイター通信が会見終了の約10分後、「東電がチェルノブイリを超える放射能漏れを懸念」として速報。これを引用した英BBCは電子版国際ニュースで読者数1位となるなど世界の注目が集まった。また、米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)は「福島第1原発からの放射性物質の放出量が、やがてはチェルノブイリを上回る可能性がある」と東電自身が認めていることを紹介し、事態収拾の見通しが立っていないことを強調した。【山田大輔、ワシントン古本陽荘】毎日新聞 2011年4月12日 22時34分 |
今朝の毎日新聞には、大きく「チェルノブイリ救援・中部」の活動を紹介。
写真には、現地にいらっしゃる竹内さんのなつかしい顔もうつっています。

ウクライナ:チェルノブイリ周辺農地、ナタネで土壌改良 放射性物質吸収 史上最悪の放射性物質漏れを起こした1986年のチェルノブイリ原発事故で、国土が汚染されたウクライナ。高濃度汚染地の北部ナロジチでは地域再生を目指し、ナタネの栽培で土壌を浄化する試みが日本の民間団体の主導で4年前に始まった。成長過程で放射性物質を吸着する性質があるためだが、事故から20年以上が過ぎて放射性物質が土壌と結合、地中深くにも浸透して吸着を困難にしていた。土壌汚染が深刻化している東京電力福島第1原発の周辺地域では、耕作地を放置せず、早期の対策が求められる。【ナロジチで田中洋之】 ◆農業に打撃 ウクライナの首都キエフから車で約3時間。北部ジトーミル州のナロジチ地区に入ると、廃屋と荒れ果てた農地が目立つ。中心部につながる道路沿いも人影はまばらだ。 ナロジチはチェルノブイリ原発の西約70キロに位置する。原発から半径30キロに設定されている居住禁止区域からは外れているが、放射性物質による汚染度が高い「ホットスポット」の一つだ。 ナロジチは肥沃(ひよく)な穀倉地帯で、小麦やライ麦などが大規模に生産されていた。しかし、汚染で農地の95%が作物栽培禁止区域となり、地域経済を支えていた農業は壊滅的な打撃を受けた。 事故直後から住民の移住が相次ぎ、人口は3万人から1万人に減った。ワレーリー・トロヒーメンコ地区行政長(44)は「井戸水は今も飲料に適さない。子供から大人まで、住民の健康状態はよくない」と訴えた。住民は今も自家菜園で育てた野菜や、森のキノコやベリー類を採って食べており、内部被ばくを防ぐため野生のものはなるべく食べないよう勧告しても、伝統的な食習慣をやめさせることは難しいという。 ◆NPOが支援 ここで日本のNPO法人「チェルノブイリ救援・中部」(本部・名古屋市)が「菜の花プロジェクト」を始めたのは07年。90年からチェルノブイリ事故の被災者支援を続けてきたが、次のステップとして地域の自立支援に乗り出した。ウクライナでは政府が土壌汚染対策として事故後に石灰をまくなどしたが、資金難で現在は行われておらず、プロジェクトには地元から大きな関心と期待が寄せられた。 ◇「フクシマも早期に対策を」 ナタネはカリウムやカルシウムと性質が似ている放射性セシウムやストロンチウムを根が吸収、茎などに蓄えられる性質がある。汚染で長年耕作が放棄されていた農地の一角18ヘクタールに、春まきと秋まきのナタネ栽培を始めた。肥料の配分など条件を変えながら吸収状況の調査を進める一方で、この場所だけは毎年春に黄色い花が咲き、住民たちの心をなごませている。 吸着度合いは植えられる土の質によって異なるが、ナロジチでの効果の分析などを担当している国立ジトーミル農業生態学大学によると、栽培後の土壌で水溶性セシウムの減少が確認された。しかし、事故から25年近くが経過したことで放射性物質が地表から内部に広がり、セシウムで約20センチ、ストロンチウムで約40センチの深さに浸透していた。さらに放射性物質が土壌の粒子と固く結合し、吸収されにくい状態になっていることも分かった。 同大のニコライ・ディードフ准教授(53)は「土壌の放射性物質の絶対量を減らすにはかなりの時間がかかるだろう。ただ、ナタネで水溶性のセシウムを吸収させたあとに小麦やライ麦を輪作で植えていけば、汚染の少ない作物が収穫できる」と指摘した。 ◆油を燃料に プロジェクトの狙いは土壌改良だけではない。収穫されるナタネ油は放射性物質が含まれないためディーゼル燃料に加工し、茎や根からはバイオガスを作る計画だ。最終的に残る汚泥などは低レベル放射性廃棄物として処分・管理し、リサイクル型の社会づくりを目指す。 菜の花プロジェクトの発案者で、3月まで四日市大非常勤講師(環境科学)を務めていた「救援・中部」の河田昌東(まさはる)理事(名古屋市在住)は、「(今回のプロジェクトを通じて)放射性物質で汚染された土壌は年数がたつと浄化が難しくなることが分かった。福島第1原発事故で土壌浄化を行うのであれば、早い段階で汚染された地表部分を除去するなどの取り組みが必要だ」と話している。 ============== ■ことば ◇ホットスポット 原発事故で放射性物質が大気中に放出されると、必ずしも同心円状に広がらず、その時の気象条件や地形などによって複雑・不規則に拡散する。こうした現象で生まれた局地的に高いレベルの汚染地帯をホットスポットと呼び、国際的には住民の避難指示などの対応で考慮される。チェルノブイリ原発事故では300~600キロ離れた場所でも高濃度の汚染が確認された。 毎日新聞 2011年4月13日 東京朝刊 |
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