熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

弁理士研修 4回目

2007-03-12 21:12:18 | Weblog
化学発明の明細書作成実務・審査対応実務研修を受けてきました。
化学発明は私の専門技術分野ではありませんが、課題の事例が技術的に難しいものではないので、研修内容は良く理解できました。
課題の提出は13人程度ということから、電気技術分野の課題提出率よりも更に低い提出率です。明日の機械技術分野は技術内容が容易なので、提出率が上昇することを期待しています。
明細書作成実務演習は、事前に提出した受講者の課題について講師の方が添削し、返却してくれました。業務が多忙な講師の方に感謝する次第です。他の技術分野の講師の方も添削していただければ大変ありがたいのですが(都合の良いお願いで恐縮です)。
審査実務演習は、受講者の回答の名前の部分を消して纏めた資料について、講師がコメントしてくれました。
明細書作成実務演習、審査実務演習ともに、私の回答は良くかけているとのことでした。自信になります。
審査実務演習で気になった点がありました。電気・機械関連発明の進歩性の判断で、効果の主張は認められる可能性が少ないと理解しており。化学発明についても同様と考えていました。しかし、講師の方は、化学発明の進歩性を主張する際に、効果の主張をすることは多くあり、認められる可能性が高いとのことでした。3年前に、知財担当者に対する特許教育を開始するに際し、裁判例を分析した結果、同質で顕著な効果は7倍の効果が必要であるという結論になったことを覚えています。講師の方の説明は、この裁判例と異なるように思えますので、研修が終了しましたら、「顕著な効果」についての裁判例を纏めてみたいと考えています。
裁判例を纏めること(判例の射程範囲を明らかにする)が、実務能力を高めることになります。地味で時間のかかる作業ですが、効果は抜群です。
皆さんがんばりましょう。
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