熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

沖縄

2007-11-02 16:42:24 | Weblog
久々の更新です。

2泊3日で沖縄へ旅行してきました。
沖縄旅行は今回が2回目です。
前回は18年ほど前で、子供達がまだ小さかったので、遊園地・水遊びが中心でした。
今回は、沖縄の観光地を目いっぱい訪れる格安ツアーに、妻と一緒に参加してきました。

旅行中の写真は徐々にアップしていきますが、今回は、沖縄の人と話して感じたことをお話します。

沖縄へ向かう旅客機は、平日のためか空席が多かったので、妻と離れて(別に仲が悪いという訳ではありません)非常扉近くのゆったりした席に移動しました。
隣の席は、典型的な沖縄人の外見の40代の男性で、とても気さくな人でした。
この方と沖縄の現状について大いに話し合いました。

この方によると、戦後、アメリカによる占領下時代、沖縄の人はひどい差別的な扱いを受け、これが本土復帰への大きな動きになったということです。
もしも、アメリカがアメリカ国民と沖縄人を同じように扱っていたら、本土復帰はなかっただろうと言っていました。

本土復帰に大きな期待を抱いていたので、復帰後も占領下時代とほとんど変わらないアメリカ軍基地の存在、本土との差別的取扱い等に絶望したそうです。

特に最近の教科書検定問題には、怒りを通り越してあきれてものが言えない状態で、「一体何時まで沖縄人を馬鹿にするのかと」嘆いていました。

この方によると、本土の人(主に軍人ですが)は、沖縄人にとって、アメリカ人と同じような戦争加害者に入るそうです。
このような認識を理解している本土の人は少ないでしょうね。

それから、今回の沖縄ツアーガイドから聞いた言葉に、『黙認耕作地』があります。
『黙認耕作地』とは、軍に接収されている土地ですが、アメリカ軍が使用していないためにその土地の元の持ち主が勝手に畑を作って作物を栽培している土地のことです。
もちろんアメリカ軍の基地内にあるため、本来は民間人の立ち入りが禁止されており出入りすることは許されないのですが、アメリカ軍も見て見ぬふりをしているので黙認耕作地と呼ばれているそうです。
自分の土地なのに、自由に使用できない、沖縄の複雑な事情があるそうです。
このような憲法違反と思われる状態は、一日も早く解消しなければいけません。

沖縄県の面積は、約2,270平方キロメートルです。日本の国土面積のわずか0.6%ですが、その沖縄に日本に駐留するアメリカ軍基地の面積の約75%が集中しています。沖縄県には、現在38の施設と約23,800ヘクタールのアメリカ軍基地があります。これは県土面積の約10%を占め、また、人口や産業の集中している沖縄本島に限ると約18%に達しています。

このような沖縄の特殊な事情(本土との差別的状態とも言えます)が、沖縄の人たちの本土の人に対する複雑な感情に影響を与えていることを、私を含めて本土の人は理解して、言動・行動に注意すべきです。
最近、無理解な人たちによる無責任な発言が多く気になっていましたが、沖縄の人たちもかなり気になっているようでした。



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コメント
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