中村和己著「コンサルは害毒である」という本を大学図書館で見つけました。
知財コンサルティングをしている私には、かなりショッキングなタイトルだったので、さっそく読んでみました。
この本は、外資系コンサルタント会社で経営コンサルタントをしていた著者が、経験を基に書いているので、なかなか説得力がありますね。
著者によると、日本でコンサルタントが不要な理由は3つあり、
①株主から経営者を守る番犬がコンサルタントと弁護士なので、株主の圧力が少ない日本企業では、コンサルは不要である
②経営コンサルは時代遅れ
③経営コンサルが企業にいる社員の成長を阻害する
ことにあるらしい。
コンサルに経営の代行はできないので、調査を通して「見える化」までを手伝う地味な存在であり、「コンサルは筆記具、社員が考える」が王道ということです。
言われてみればその通りですね。
私が知財コンサルを経験したのは、中堅企業から小企業で、知財担当者がいないか、いても経験やスキルが十分でないため、その代わりをするという業務が多かったですね。
この場合でも、クライアント企業の知財戦略立案のお手伝い(メニューを提示して経営者が判断しやすいようにする)までであり、特定の戦略を採用するように勧めることはありませんでした。
コンサルは経営者に代わって経営判断はできませんし、クライアント企業のビジネス環境や内部事情に詳しくないし、それに失敗した場合に責任を取ることができないからです。
私が知っている弁理士や弁護士の中には、経営者に積極的に知財戦略の実行を勧める人がいますが、経営者よりも真剣に企業経営を考えているとは思えないし、失敗した場合にどのように責任を取ろうとしているのか、危うい感じがしますね。
知財コンサルをしている方、これからしようとしている方には、参考になる本です。
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この本は、外資系コンサルタント会社で経営コンサルタントをしていた著者が、経験を基に書いているので、なかなか説得力がありますね。
著者によると、日本でコンサルタントが不要な理由は3つあり、
①株主から経営者を守る番犬がコンサルタントと弁護士なので、株主の圧力が少ない日本企業では、コンサルは不要である
②経営コンサルは時代遅れ
③経営コンサルが企業にいる社員の成長を阻害する
ことにあるらしい。
コンサルに経営の代行はできないので、調査を通して「見える化」までを手伝う地味な存在であり、「コンサルは筆記具、社員が考える」が王道ということです。
言われてみればその通りですね。
私が知財コンサルを経験したのは、中堅企業から小企業で、知財担当者がいないか、いても経験やスキルが十分でないため、その代わりをするという業務が多かったですね。
この場合でも、クライアント企業の知財戦略立案のお手伝い(メニューを提示して経営者が判断しやすいようにする)までであり、特定の戦略を採用するように勧めることはありませんでした。
コンサルは経営者に代わって経営判断はできませんし、クライアント企業のビジネス環境や内部事情に詳しくないし、それに失敗した場合に責任を取ることができないからです。
私が知っている弁理士や弁護士の中には、経営者に積極的に知財戦略の実行を勧める人がいますが、経営者よりも真剣に企業経営を考えているとは思えないし、失敗した場合にどのように責任を取ろうとしているのか、危うい感じがしますね。
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