熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

二枚舌

2016-01-04 22:20:46 | Weblog
「朝まで生テレビ!」で、元総務相の竹中平蔵・慶応大教授が、「アベノミクスは理論的には百%正しい」と太鼓判を押した後に、アベノミクスの“キモ”であるトリクルダウンの効果が出ていない状況に対して、「滴り落ちてくるなんてないですよ。あり得ないですよ」と平然と言い放いました。

竹中平蔵氏がトリクルダウンの旗振り役を担ってきたのは、誰の目から見ても明らかで、その張本人が今さら、手のひら返しで「あり得ない」とは二枚舌にもホドがありますね。

私も以前ブログで指摘しましたが、トリクルダウンは幻想であり、資本は儲かる方向にしか進まないのが常識です。

竹中氏はそれを今になって、ズバリ突いただけで、安倍政権のブレーンが、これまで国民をゴマカし続けてきたことを認めたのも同然ですね。

ここで、トリクルダウンは、富裕層が富めば経済活動が活発になり、その富が貧しい者にも浸透するという経済論です。

2006年9月14日の朝日新聞は〈竹中平蔵・経済財政担当相(当時)が意識したのは(略)80年代の米国の税制改革だった。その背景には、企業や富裕層が豊かになれば、それが雨の滴が落ちるように社会全体に行きわたるとする『トリクルダウン政策』の考え方があった〉と報じていますし、2013年に出版された「ちょっと待って!竹中先生、アベノミクスは本当に間違ってませんね?」(ワニブックス)でも、竹中氏は〈企業が収益を上げ、日本の経済が上向きになったら、必ず、庶民にも恩恵が来ますよ〉と言い切っています。

何を今更ですね。

こんな人が大臣を務めていたのですから、日本経済が悪化したのは当然です。

大学教授ならば、被害を受けるのは授業を受ける学生だけですが、大臣となると国民全員が被害を受けることになり、悪影響大です。

今でも政府与党の委員会の委員を務めているし、テレビにも登場しているけど、過去の失敗には誰も触れませんね。

本人の自覚に任せるしかありませんが、最後の審判を受けるまで自覚することはないでしょうね。







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