熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

アホノミクス

2016-07-14 22:00:47 | Weblog
アベノミクスを進めるのか、終わらせるのかが議論されています。

自公政権は、アベノミクスは道半ばなので、推進すべきとしているが、政権成立から4年が経とうとしているのに、景気が良くなる気配がありません。

円安、株高も元の水準に戻ってきそうです。

アベノミクスの第一の矢(金融緩和)と第二の矢(財政出動)は、やりすぎるほどやっているのですが、肝心の第三の矢(成長戦略)が不発なので、お金をばらまいた割には効果がないという最悪の結果に終わりそうな気配です。

そこで、アベノミクスに懐疑的な本を3冊読んでみました。

1冊目は、浜矩子さんが書かれた「国民なき経済成長 脱・アホノミクスのすすめ」です。
刺激的なタイトルですが、分かりやすく説得力のある内容です。
この本には、「アベノミクスがもたらしたものー浦島太郎の狂ったシナリオー」「日本経済は今どうなっているのかー鏡の中の本当の日本ー」「アベノミクスがその先に見ているものー妄念の中の虚像の日本ー」「日本経済がアベノミクスの向こう側に目指すものー向こう側とはどんな場所でどうやって行くのかー」について書かれています。
なかなか面白い本です。

2冊目は、増田悦佐さんが書かれた「99%の国民が泣きを見るアベノミクスで貧乏くじを引かないたった一つの方法」です。
この本の最大のテーマは、インフレは戦争と親和性が高く、デフレは平和と親和性が高いです。
アベノミクスが押し進めるインフレは、借金のし放題というひと握りの恵まれた連中だけがますます儲けて、普通の庶民にはちっとも恩恵がおよばない経済状態です。
この本には、「アベノミクスで儲かる大企業、生活が苦しくなる庶民」「円安・輸入インフレの進行で生活は苦しくなる」「歴史で検証するデフレ、インフレ、デメリット」「インフレで潤うアメリカ、デフレで幸せな日本」「戦争のインフレか、平和のデフレか」「アベノミクスにどう立ち向かうのか」「アベノミクスで貧乏くじを引かないための生活防衛策」が書かれています。
個人的には、「アベノミクスで貧乏くじを引かないための生活防衛策」が参考になりましたね。

3冊目は、服部茂幸さんが書かれた「アベノミクスの終焉」です。
分かりやすいタイトルですね。
筆者は経済学者なので、経済学的な視点から、理論とデータを駆使してアベノミクスの終焉を立証しています。
この本の内容に同感です。

今回の参議院選挙結果を受けて、巨額なヘリコプターマネーをバラマキ、インフレに向かって突き進むようですが、円安・株高がそう続くとは思えず、また、大半の人達は、株高の恩恵にあずかることはなく、円安で輸入物価が上がり、生活が苦しくなるので、ますます財布のひもを縛るでしょう。
景気が良くなることはなく、借金が増大するという最悪の結果になりそうです。

自己防衛を図る以外に方法はありませんね。

アベノミクスを信じて一票入れた人達は、「裏切られた」「海外で紛争に巻き込まれるなんて思っていなかった」などど言わないように、しっかりと自公政権の監視をして下さいね。








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