熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

官房機密費

2010-07-19 17:53:40 | Weblog
CS放送を見ていたら、上杉 隆さんが出演していました。
最近、上杉 隆さんの著作「記者クラブ崩壊」を読んだばかりだったので、興味深く番組を見ました。

宮崎さんの司会で毎回ゲストを招いてのトーク番組です。
今回のテーマは、官房機密費と記者クラブです。

官房機密費については、その使い道が闇の中で、賄賂に近いような使われ方をしていると言われていましたが、実態は明らかになっていませんでした。

元自民党の官房長官、野中さんがテレビで衝撃的な事実を明らかにしました。
その使い道といったら、あきれるばかりです。
政治評論家、政治家、新聞記者、テレビ局関係者等に対して、かなりの金額を渡していたそうです。
それも祝い金、引っ越し費用、宴会費用等々、常識では考えられません。
官房機密費は税金ですよ。

野中さんの話では、政治評論家でお金を受け取らなかったのは、田原総一郎さんぐらいだったそうです。
今、テレビに出演して偉そうなことを言っている50歳以上の政治評論家(特に新聞社出身)は、毒まんじゅうを食べていたんですね。

私が不思議に思うのは、元官房長官の衝撃的な発言を受けてのマスメデイアの対応です。
ジャーナリストならば、このような衝撃的な事実を追いかけない人はいませんね。
ところが、この発言以降、全国紙、テレビで官房機密費に関する記事、テレビ報道を見た記憶がありません。
官房機密費の使い道を追いかけているのは、週刊誌、フリーランスのライターが書いた本、CSテレビ番組だけです。

今日のCSの番組を見ていて、この謎が解けました。
新聞、テレビのお偉いさんが官房機密費を受け取っていたのですから、放送したり、記事にしたりすることはできませんね。

日本のジャーナリズムはどうなってしまったのか。
そういえば、外務省の情報公開についても、ほとんど記事になっていませんね。

外務省機密情報、官房機密費の支出明細等の政府情報は、原則公開すべきです。
現在の政治活動に支障があると言うのなら、20年~30年後に公開すればいいことです。
何年後かに公開されるというルールが定着すれば、それが抑止力となり、いい加減な使い方はできなくなりますからね(自分の孫から軽蔑されるのは嫌でしょうから)。

管さんに是非お願いしたいですね。

それから、後日、お話したいと思っていますが、上杉 隆さんが執筆された「記者クラブ崩壊」は、なかなか面白い本です。
自分達が、情報操作された報道(スピン報道)に接していたのかが良くわかります。

一読をお勧めします。




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つかこうへいさん逝く

2010-07-17 18:30:50 | Weblog
戦後演劇界を代表する劇作家、演出家のつかこうへい(本名・金峰雄=キム・ボンウン)さんが、亡くなりました。
私と同じ62歳です。

「つかこうへい」の名前の由来は、在日韓国人であるご本人が、いつかこうへいな世の中になるようにという思いを込めて、「つかこうへい」と名付けたそうです。
当時の日本の状況を考えると、つかさんの思いが良くわかります。

つかさんは今年1月25日にがんの治療中と公表していたが、元日に知人らに対して“遺書”を残していたことが明らかになりました。

その内容は、
「友人、知人の皆様、つかこうへいでございます。
思えば恥の多い人生でございました。
先に逝くものは、後に残る人を煩わせてはならないと思っています。
私には信仰する宗教もありませんし、戒名も墓も作ろうとは思っておりません。
通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます。
しばらくしたら、娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています。
今までの過分なる御厚意、本当にありがとうございます。
2010年 1月1日 つかこうへい」
というものです。

他の人の気持ちを大事にする、つかさんらしい遺書です。

意識がはっきりしているときに、自分の思いを残しておくのがいいかもしれません。

つかさんの作品で、私が一番好きなのは、蒲田行進曲です。
これは舞台ではなく、映画で見たのですが、その展開の面白さに感動したことが今でも鮮明に覚えています。

団塊の世代の代表的な方がお亡くなりになるのは、寂しい限りですが、あちらの世界で面白い舞台を演出してくれるでしょう。

つかさん、ありがとう。





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大学院

2010-07-16 16:13:07 | Weblog
大学院博士課程の受験ガイダンスに出席してきました。

第一志望の大学院のガイダンスには出席し、第2志望以降は資料請求にすることにしました。

第一志望の大学院に向かいます。
梅雨の晴れ間というより、梅雨明けの夏日という感じの午後2時です。
日差しが強く、目まいがするほどの暑さでした。






かの有名な赤門です。
なぜか熟年の団体が記念撮影をしていました。




大学の構内は、絵を描く人、見学をする人、学生、散歩をする人等々、様々な人がいました。
自由な雰囲気が溢れている大学ですね。
この正面の建物が、安田講堂で、向かって左側の建物、法文1号館でガイダンスが開催されました。





安田講堂、60年安保の舞台となった学生運動のメッカのような場所です。
私は、70年安保世代ですが、安田講堂事件は良く覚えています。

あれから50年経ちましたが、日米の力関係は変わっていませんね。
沖縄の米軍基地、神奈川を含む日本各地の米軍基地、日米地位協定という極めて不平等な協定(占領軍時代の協定と言っても言い過ぎではないでしょう)、思いやり予算と言う名の用心棒費用等々、独立国とは言えませんね。
60年安保、70年安保のときの学生運動のエネルギーは、今の若い人には感じられませんね。

感傷はこの程度にして、ガイダンスは、博士課程の受験要領、入学希望者への期待が説明され、その後で、博士課程の教授4名による各研究室の説明がありました。
なかなか面白かったです。

気になるデータが一つあり、質問してみました。
最近2年間の博士課程合格者は、学部の卒業生のみで、他大学の卒業生は入っていません。
何か原因があるのかと尋ねてみると、「特に原因はない。決して他の大学の卒業生を差別しているわけではない。」とのことでした。

他の方が関連質問。
法科大学院卒業生 ⇒ 博士課程入学・修了 ⇒ 法科大学院の教員 というルートを想定して博士課程の学生を指導する趣旨の説明がなされているが、法科大学院卒でないと入学できないのか?

これに対しても「そんなことはない」との回答でした。


ただ、説明を聞いていた範囲では、やはり「法科大学院卒業生 ⇒ 博士課程入学・修了 ⇒ 法科大学院の教員」というルートを想定していて、そのために本学法科大学院終了の学生を多く採用しているのではと、思われますね。

私は、他大学の修士課程修了で、熟年世代、この大学院の募集趣旨とはかなりかけ離れていますね。

第2志望以降の大学院も真剣に検討した方がよさそうです。



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国際知財戦略セミナー

2010-07-15 14:39:23 | Weblog
早稲田大学知的財産法制研究センター(RCLIP)主催のセミナーに参加してきました。

「米国特許訴訟最新動向:ビルスキー最高裁判決の影響と不公正行為をめぐる大法廷審理」がテーマです。

1件目の講演は、「ソフトウエア・ビジネス方法の特許性:ビルスキー最高裁判決」についてです。

2010年6月28日朝、米国最高裁判所は、待ち望まれていたBilski対Kappos事件の判決を言い渡しました。

同裁判所は、Bilskiの消費リスクヘッジに関する特定のビジネス方法に特許性はないという米連邦巡回控訴裁判所の判決を支持しました。

しかしながら、「機械の使用または対象の変換基準」(machine-or-transformation test)が特許性に関する「唯一の基準」ではないと判示しました。
さらに、米国特許法は、ビジネス方法を特許権の保護対象から全面的に排除するものではないと明示的に判示しました。

その上で、同裁判所は、これまでの判例に依拠して、「特許性のない抽象的概念」であるとして原告らの特許を拒絶したのです。

この判決に対しては、結論に同意するが理由には疑問があるという見解が多数ですね。
私も同じ見解です。
特に、特許性の判断基準を「機械の使用または対象の変換基準」から「特許性のない抽象的概念」まで引き下げて、両者の間をグレーゾーンとしたことは、今後の実務に与える影響が大きいですね。

むしろ今回の判示事項を、単純に対象となる発明は、「特許性のない抽象的概念」に該当するから拒絶する、とした方が良かったのではと思います(そうすれば従来の基準を否定することにならない)。

今後のCAFCの判決に注目していかなければいけません。


2件目は、「不公正行為を中心とする特許権行使上の法律問題」です。
同一発明について異なる国に特許出願をした場合に、審査官への応答内容に齟齬があったときの権利行使上の問題です。

特に、米国で意図的な隠蔽等と判断されるかが問題となります。
実務的には重要な事項ですので、慎重に検討することが必要です。


今回のセミナーは、実務家として重要な内容で、大変参考になりました。

RCLIP主催のセミナーは、講師、講演内容ともに優れており、お勧めのセミナーです。

夏休み明けの10月からのセミナーが楽しみです。



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イチロー

2010-07-14 20:08:42 | Weblog
大リーグの第81回オールスター戦は13日、当地のエンゼルスタジアムであり、10年連続出場のイチロー(マリナーズ)はア・リーグの1番右翼で先発出場しました。

大リーグに移籍してから10年連続出場、凄いですね。
今やイチローは、日本のイチローから世界のイチローになりましたね。
こんなすごい選手はしばらく現れないでしょうね。

イチローがインタビューに答えて、「今までは、オールスターに出場して、あの選手と対戦してみたい、と言ってましたが、そろそろイチローと対戦したいと、言われてみたいですね。」と話していました。

ご謙遜ご謙遜、イチローと対戦したいと思っているピッチャーはかなりいますよ。

あと何年メジャーで活躍できるかわかりませんが、8年はプレーして欲しいですね。
そうすれば、あと2回、WBCに出場でき、日本が4連覇という前人未到の大記録を達成できますからね。

イチローの活躍に励まされながら、熟年弁理士は今日も行く(何処へ?)。



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ねじれ

2010-07-13 20:55:44 | Weblog
参議院選挙で民主党が大敗し、衆議院で与党が過半数、参議院で野党が過半数を占めるという、ねじれ国会となりました。

与党の国会運営は、難しくなります。

予算は、参議院で否決されても、衆議院の優先により成立しますが、予算を執行する予算関連法案は、参議院で否決されると、衆議院で2/3以上の賛成で再可決しないと成立しません。
したがって、現在の与党の数では無理ですね。
このままでは、予算が執行できず、日本経済は危機に陥ることになります。
まあ、国民が選択した結果なので、耐えるしかないでしょう。

民主党が丁寧な国会運営をするので、ねじれ国会も良いのでは、という意見もありますが、そう簡単にはいきません。

ねじれ国会では、野党の出方が鍵になります。
野党が党利党略で国会運営を進めた場合、いくら丁寧に議論しても全く無駄ということになります。

参議院選挙後の報道番組で、自民党は衆議院の解散を求め、みんなの党は総理大臣の辞任を求めるという、国民の生活を考えない党利党略に突っ走っています。
参議院の良識の府としての役割はどこへいってしまったのでしょうか。

日本の政治、経済は、しばらく混乱状態が続きそうです。
一番被害を被るのは国民なのですが、これも自分の選択した結果だから仕方がないと我慢するしかありませんね。

政治は国民のレベルを反映する、と言われていますが、政治も経済も一流、国民のレベルも一流と言われるようになりたいですね。




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パウル君パーフェクト

2010-07-12 14:18:30 | Weblog
サッカーW杯南アフリカ大会の試合結果を当て続け、「予言ダコ」として世界的に有名になったドイツ西部オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル君」は11日の決勝と10日の3位決定戦の結果も的中させ、今大会を「8戦全勝」で締めくくりました。

私の中では、今大会のMVPは、パウル君ですね。
何しろ、8戦全勝。
優勝したスペインの勝率を上回っていますからね。

パウル君が予測した結果が的中する確率は、(1/2)の8乗=1/256 。
まさに神業です。

世界一有名なタコ「パウル君」の今後に期待しましょう。

スペインへ移籍するかな?



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パウル君またまたお見事

2010-07-11 12:02:48 | Weblog
サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会で、ドイツ戦の試合結果をすべて的中させてきた独西部オーバーハウゼン水族館のタコ「パウル君」が、3位決定戦のドイツ勝利もずばり当て、実に7戦全勝を決めました。

準決勝でドイツ敗戦を当てた際は「パエリアにしろ」「スシにしてしまえ」とドイツ国民から猛攻撃を浴びたパウル君ですが、チームを3位に導いてホッと胸をなで下ろしているでしょう。

このパウル君、11日(日本時間12日未明)に行われる決勝のオランダ―スペイン戦の勝者をスペインと予測しています。

パウル君、8連勝なるか。

個人的には、オランダに勝ってもらいたいのですが、パウル君の神がかった予想には敵わないかもしれません。

結果は、明日には分かりますね。

楽しみです。




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職務発明

2010-07-09 11:55:18 | Weblog
職務発明の対価についての論文を書いています。

具体的な内容は、企業が職務発明を自己実施している場合の対価の算定について考察したものです。

職務発明の対価は、使用者等が受けるべき利益×発明者貢献度で算定されます。
「発明者貢献度」の算定方法については、パテントに私の論文が掲載されていますので、そちらを参考にしていただければと思います。

「使用者が受けるべき利益」については、ライセンスを許諾している場合は、実施料が「使用者が受けるべき利益」に該当します。
実務上、問題となるのは、企業が自己実施している場合の「使用者が受けるべき利益」の算定です。

職務発明を実施した商品等の売上額から法定通常実施権による売上額を控除して、いわゆる「超過売上額」を求め、これに対象商品等の利益または第三者にライセンスを許諾したと仮定した場合の実施料率(仮想実施料率)を乗じて「使用者が受けるべき利益」を求めます。

この「超過売上額」の算定方法については、裁判でも明確な算定方法が判示されておらず、実務上も困難な問題です。

そこで、裁判例を分析して、自己実施における対価算定方法を提案しようと、論文を書くことにしたものです。

現在、裁判例の分析結果まで書き終わり、対価算定方法の提案について書き始めました。

当初の予定では、6月中に論文を作成して投稿することにしていましたが、私の興味が発散してかなり遅れてしまいました。

何とか7月末までに、論文を書き終えて投稿したいと考えています。

乞うご期待ですね。




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パウル君お見事

2010-07-08 16:21:59 | Weblog
サッカーW杯南アフリカ大会も、オランダとスペインのヨーロッパ勢同士の決勝戦となりました。

今大会は、強豪チームが次々と敗退するなかで、優勝候補の一角である両チームが決勝に進出しました。

この大会では、占い師も話題になりましたね。
日本戦の勝敗を予想した占い師は、日本対パラグアイ戦の予想が外れて話題の中心から退きましたが、驚くべきは、タコの「パウル君」です。

ドイツ戦の予想を全て的中させ、昨日の準決勝では、スペインの勝利(ドイツの敗退)を見事的中させました。。

今や、世界一有名なタコです。

「パウル君」。現地などの情報によると、2008年に英南部ウェーマス沖の大西洋で生まれ、生後3か月で、オーバーハウゼン水族館に引っ越してきました。

名前は、ドイツの詩人ボーイ・ローンセンの「タコ(イカ)のパウル」という詩のタイトルから取られたということです。

これまで予想を外したのは2008年の欧州選手権決勝のドイツ―スペイン戦で、ドイツの勝利を予想した時だけというから驚きです。

次は、9日の3位決定戦のドイツ―ウルグアイ戦を予想するそうですが、決勝戦のオランダ対スペイン戦の予想もして欲しいですね。

パウル君、全勝なるか、興味は尽きませんね。





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