熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

脱皮

2010-08-17 16:56:07 | Weblog
脱皮とは、ある種の動物において、自分の体が成長していくにつれ、その外皮がまとまって剥がれることを言います。

昆虫を含む節足動物、爬虫類、両生類などに見られる現象です。

この猛暑の中、私の自宅の外壁にセミの脱皮した跡、いわゆる抜け殻を見つけました。




セミの場合、地中にいた幼虫が地上に這い出てきて、脱皮して新しい世界に飛び立つのでしょうね。

脱皮しないと、もちろんセミとして空を舞うことはできませんし、身体が大きくなっているので殻の中で死んでしまうかもしれません。

新しいことをするには、古い殻を脱がなくてはいけないわけです。

弁理士も同様に、新しいことを行うには、弁理士と言う殻を脱ぎ捨てる(登録を抹消するということではありませんが)ことが必要です。

弁理士の業務範囲に縛られて仕事をしていては発展はありえません。
企業の知財部門で仕事をしていた方は、おわかりでしょうが、弁理士の資格がなければできない仕事は、ほとんどありません。

私は、現在、企業の知財コンサルティングの仕事をしていますが、弁理士の資格がなくてもできる仕事が大半です。
知財戦略立案、職務発明規程作成、ノウハウ保護、大学との共同研究支援等々、弁理士の資格は必要ありません。

それでは弁理士の資格が役に立たないかと言うと、そんなことはありません。
弁理士の資格があると、クライアントの信頼度が高まります。
これは新規の仕事を受注するときに大変有利です。

しかし、仕事を引き受けた以上、クライアントからのあらゆる依頼に応えなければいけません。
「この仕事は弁理士とは関係ありません」と断ってしまうと、二度と依頼は来ないでしょう。

新しい仕事でも、脱皮して取り組む、チャレンジ精神が必要になります。

セミを見習って、どんどん脱皮していきましょう(セミの脱皮は一度だけか)。



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ジャーナリスト

2010-08-16 14:00:17 | Weblog
日本ジャーナリスト会議(JCJ)は14日、2010年の第53回JCJ賞贈賞式を日本プレスセンターで開き、琉球新報「普天間問題」取材班の『連載「呪縛(じゅばく)の行方」を中心とする「普天間問題」のキャンペーン報道』など、5作品に賞を贈りました。

選考委員を務めた柴田鉄治代表委員は、普天間飛行場返還・移設問題に関する報道について「09年の政権交代以降、本土紙は米国一辺倒だ」と指摘し、JCJ賞に沖縄2紙を選考した理由を「本土メディアへの痛烈な告発でもある」と述べていました。

贈賞式に続き「沖縄差別とメディア」と題し鼎談(ていだん)があり、長元朝浩沖縄タイムス論説委員長は、米軍普天間飛行場を早急に名護市に移設すべきだとする全国紙の幹部がしばしば「自分たちは『国益』を論じている」と主張していることに触れ、「国益とは何か、官僚といつも一緒で、ジャーナリストであるにもかかわらずその発想から抜けられていない」と指摘していました。

全くその通りですね。
「国益」が「国家の利益」を意味するとすれば、ジャーナリストが国家の利益を優先するかのような発言は妥当ではありません。

また、「国益」が「国民の利益」を意味するとすれば(この理解が正しいと思いますが)、沖縄県民の利益はどのように考えるのか、それとも沖縄県民は日本国民ではないのか、という疑問が湧いてきます。

いずれにしても、本土の新聞記者、テレビ政治報道関係者の沖縄基地問題に対する考え方には、納得のいかない点があまりにも多いのが実情です。
真のジャーナリストを自認しているのであれば、もう少しまともな報道をしてほしいものです。

一方、高知新聞が琉球新報の特集面を転載するなど地方紙に沖縄県民の視点に寄り添った報道を試みる動きがあることから、地方紙から多角的な報道が広がっていくことが期待されます。

全国紙にはあまり期待できないので、地方紙がジャーナリスト精神を発揮させてくれることを期待しましょう。



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資料仕訳

2010-08-15 20:28:18 | Weblog
今日は終戦の日、お昼に黙とうしてから、なぜか事業仕訳を真似て「資料仕訳」をしました。

私の書斎を埋め尽くした、書籍、資料を、そろそろ片付ける時期に来たということでしょうか。

先ずは、「資料仕訳」を行うことにしました。
資料を、「知財価値評価」「知財コンサルティング」「BRICs知財」「米国知財」「M&A」「ノウハウ」「職務発明」等に分類して、同じような内容の資料を処分していきます。
結構、同じような資料がありますね。
この処分で、5つの山が出来ました。
興味のあるセミナーを受講したり、文献収集をしていると、かなり重複した内容の資料を保管していることがありますね。

次に、「どうしても必要な資料(永久保存版)」「1年以内に必要となる資料」に該当する資料だけ残して、あとは処分しました。
これで、また4山。

次の資源ごみ収集日には、何往復するのかな。
まあ、3年分の資料ですから、しかたないですね。

これで「資料仕訳」が終わり、次は「書籍仕訳」です。
読み終わった本、もう読む気がしない本が、結構ありますから、1日で終わるかどうか。
資料と違って、本には愛着があるので、処分の判断に悩みそうですが、保管スペースが限られているので、思い切って処分するしかないですね。

もう少し涼しくなってから、「書籍仕訳」に取り掛かることにします。



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ミニパン

2010-08-14 11:01:39 | Weblog
久しぶりの「ミニパン」です。

ダイエット中のため、しばらくご無沙汰していましたが、無性に食べたくなり、買い求めました。

美味しいと評判のカレーパンも一緒に購入。
カレーパンと比べてみると、その小ささが良くわかります。












このミニパンは、小さいけれども味は本物です。

職人さんの技術は大変なものですね。

個人的には、残したい技術遺産の一つですね。

あ~美味しかった。




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体験を語り継ぐ

2010-08-12 17:13:31 | Weblog
乗客乗員520人が死亡した1985年の日航ジャンボ機事故は8月12日、発生から25年を迎えました。

日本航空は、ベテラン社員の退社が相次ぎ、事故後に入社した社員が4分の3を占めており、事故の教訓をどのように伝えていくかが課題で、新入社員教育でもいろいろと工夫しているそうです。

日本航空の例だけでなく、戦争体験、沖縄基地問題、被爆体験等々、語り伝えなければいけない重要なことが多くあります。
体験者が高齢になり、語り伝えることが難しくなっていますが、語り伝えられる人、未体験者も積極的に体験者の話を聞く姿勢が必要です。
無知は罪ですからね。

被害者体験だけでなく、加害者としての認識の語り伝えも重要です。
加害者は忘れることができるが、被害者は忘れることができませんからね。
「償い」という映画の中で、「被害者が許すと言ってくれるまで償いの日々は続く」と言っていましたが、その通りですね。

毎年2月頃に、寒さと花粉症から逃げるために沖縄に滞在していますが、その滞在は、同時に、沖縄県民の苦悩を感じる滞在でもあります。

できるだけ多くの沖縄県民の話を聞いて、沖縄の米軍基地の現状を実体験して、「本土の人は無責任だ」と沖縄県民から言われることのないようにしたいですからね。

米軍基地を地元に移設するのが反対と言うならば、沖縄米軍基地の撤去も主張すべきでしょう。
それにより、日本の安全保障のレベルが低下するとしても。
沖縄県民を犠牲にして自分の身の安全を図ることは恥ずかしいことだと考える人が多くなるといいのですが。




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次の論文

2010-08-11 22:04:19 | Weblog
「職務発明の相当の対価 - 自己実施における使用者が受けるべき利益の算定 - 」についての論文を作成し、投稿したので、次の論文のテーマの探索に着手しました。

私の論文は、学術的なテーマではなく、実務に役立つテーマを選んで作成しています。
論文テーマと講演会テーマが同じになれば何かと都合が良いので、できるだけ共通のテーマを選ぶことにしています。

「職務発明」「ノウハウ保護」は、論文と講演会のテーマが共通している例です。

次のテーマ候補としては、10月に講演会が予定されている「M&Aと知的財産」が挙げられます。

「職務発明」と「ノウハウ保護」もまだまだ論文のテーマとなりそうな論点はありそうです。

「大学と企業との共同研究」も講演会で何度か話していますので、その中から論文のテーマを選定することも可能です。

これ以外に、最近企業から相談多い「BRICsにおける特許線戦略」「著作権」についても論文のテーマを選定することができそうです。

「BRICsの特許法」については、弁理士会の自主勉強会に参加する予定ですので、勉強会の成果から論文の資料を集められそうです。

「著作権」についても弁理士会の研修会に参加申し込みをしていますので、その研修が終わったときに、論文のテーマを選定することにします。

どちらにしても、現在は、幅広く知識を習得する、関連資料を収集する、段階です。

この段階が最もワクワクして楽しいので、タップリとこの楽しさに浸りたいですね。




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スタートレック・ヴォイジャー

2010-08-10 20:52:29 | Weblog
CATV契約してから、地上波を見る機会がめっきり減り、もっぱらBSとCSを見ています。
今、お気に入りのジャンルは、サスペンスとSFです。

サスペンスは、アガサクリスティのポアロ、ミスマープル、アーサーコナンドイルのシャーロックホームズ、それからバーナビー警部ですね。

SFは、何といってもスタートレック・ヴォイジャーですね。
スタートレック作品の中でも最も好きなシリーズです。
キャストが魅力的です。

女性艦長のキャスリン・ジェンウェイン、副長のチャコテイ、保安主任のツボック、パイロットのトム・パリス、それに、ハリー・キム、セブン・オブ・ナイン、ドクター、ニーリックス、べラナ・トレス、それぞれが個性的で魅力的な人物です。

艦隊という上下関係の厳しい環境で、自分の個性を主張しながら任務を成し遂げて行きます。
特に、素晴らしいのは、緊張した環境でのユーモア溢れる会話です。
ユーモアは、緊張を緩和して本来の力を出すことができます。
このユーモア溢れる会話は見習いたいですね。

スタートレック・ヴォイジャーは、月曜日から金曜日の午後6時~7時に放送されます。
この間に夕食を済ませて、ウォーキングに出かけます。

私にとって、スタートレック・ボイジャーは、毎日の生活のリズムを作るのに役立っている番組です。


さあ、明日のスタートレック・ヴォイジャーは、どんな魅力的な宇宙旅行に連れて行ってくれるのか、楽しみですね。




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最高の試合

2010-08-09 20:28:26 | Weblog
8月9日の「野球の日」にちなみ、日本野球機構はプロ野球の歴史を後世に伝えることを目的に、セ・パ12球団の選手、監督、コーチに、最も印象に残る試合についてのアンケートを実施、集計結果を発表しました。

8月9日が「野球の日」だとは知りませんでしたが、このアンケートで「最高の試合」に選ばれたのは、史上初めて最終戦での同率対決となった1994年10月8日の中日―巨人戦だったそうです。
巨人が中日を6―3で破ってリーグ優勝を決めた「10・8決戦」には、858人のうち99票が入ったそうです。

この試合は、私も鮮明に覚えています。
長嶋監督が奇跡に近い快進撃を続け、最終戦で優勝を決めたという、巨人ファンには堪えられない試合です。

この試合の他に、私が感動した試合は、第2回のWBC優勝決定戦、日本対韓国戦です。
特に、イチローがセンター前ヒットで勝利を決めた瞬間は、鳥肌が立ちました。
テレビの前で、万歳三唱、拍手喝さいでした。
いい試合でしたね。

最近のプロ野球の試合で、感動した試合を見ることは少なくなりました。
いわゆる侍プレーヤーが少なくなったのが理由でしょうか。
ダルビッシュ、田中マー君、小笠原選手等の侍の活躍に期待しましょう。

記録に残る選手より記憶に残る選手が多くなるといいですね。




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論文投稿

2010-08-08 20:16:18 | Weblog
「職務発明における相当の対価(自己実施における使用者等が受けるべき利益の算定)」についての論文の見直し、修正が終わり、論文を投稿しました。

私の場合、論文の見直しは5回程度行うことにしています。
誤字・脱字はもちろん、文章表現、論理的整合性、用語の統一に注意を払って見直します。

今回も5回の見直しを行いましたが、最後の見直しでも、文章表現が気になる点を修正しました。

文章表現の修正は、これで完璧ということがないので、5回程度の見直しで、妥協することにしています。

私が企業に勤務していた時に、同じ職場にいた同じ歳の男性社員は、報告書等の見直しをほとんど(と言うより全く)しないという方で、当時の上司に度々注意されていました。
それでも本人は気にする様子がなく、相変わらず注意を受けていました。

その男性社員が、何の因果か、私の部下になりました。
このときは、正直言ってまいりましたね。

何回注意をしても直らないので、あるとき、報告書の最初の誤りだけを指摘して、「残りの文章も誤字脱字がないように見直してください」と言って報告書の再提出を求めました。

見直しに1日は掛かるだろうと思っていたら、何と30分後に私の机の上に報告書が置いてありました。

報告書を読んでみると、指摘した誤りだけ修正して、残りはそのままです。
「残りの部分の見直しはしましたか?」と尋ねると、「はい」という返事。
そこで、2番目の誤りを指摘して再提出を求めると、またその指摘された箇所だけ修正して再提出ということで、結局、最後は私が根負けして全ての誤りを指摘して修正してもらいました。

ここで疑問。
ご本人は見直しているのか、いないのか?

真相はわかりませんが、どうも見直しているようです。
ただ、自分の文章は正しいと思いながら見直しているので、誤りが目に入らないようです。

自分の考えは正しいと思い込んでいる人に、誤りに気づいてもらうことの難しさを実感した貴重な経験でした。

世の中にはいろいろな人がいます。
自分の物差しでは測れない人でも、多様性を認めて付き合っていくことにしているのは、その時の貴重な経験があったからでしょうね。

人生に無駄なことはありませんね。




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特許戦略

2010-08-07 17:29:13 | Weblog
長谷川曉司さんが書かれた本「御社の特許戦略がダメな理由」を読みました。

特許戦略については、かなり多くの本が出版されていますが、知財コンサルで特許戦略の立案、実行を行っている私から見ると、「帯に短し襷に流し」の感が否めないものでした。

この本は、実務者が書かれた本らしく、具体的で、私が実行しているのとほぼ同じもので、大変参考になりました。

特に、戦略を考える上で競争相手の特定は必要で、特許出願(出願するか否かも含めて)に際しては、競争相手を考えた上での参入障壁を構築することが重要です。
つまり、特許出願の際に、単に、「広い権利範囲」「強い特許」という抽象的な目標では意味がないということです。

これは、特許戦略を考える上で基礎的なことですが、実行している人は少ないですね。

特許戦略の一般的な記述に飽き飽きした人は、一読されると良いと思います。
実務的で、参考になります(実例が化学発明なので、専門外の方は少しとっつきにくいかもしれませんが)。

このような本が多く出版されると良いのですが。




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