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光禅寺は山形城主最上義光の菩提寺である。この寺の参道には、丸い形をした石橋と長い年月、義光の墓を見守ってきた桜の古木がある。石橋は地元の石工、松田駒蔵明治12年に掛けたものだ。メガネ橋とも呼ばれるこの橋の形には、意味がある。古来地獄極楽絵図に、この形をした橋が描かれている。人間が生まれてから、人生のピークを過ぎ、下り坂を下りながら死を迎える。橋を渡るのは、人の一生を象徴するものなのだ。
この橋をどれだけの人が渡ったであろうか。積み重ねれた石は、踏まれて摩り減っているようにも見える。
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この橋に続く参道には桜の古木がある。開花ともなれば、その鮮やかな花の色に埋めつくされるのだが、古木は既に盛りを過ぎて、幹の所々が枯死している。枯れ枝のなかから、幼木が、枝を伸ばし始めているのが見える。