常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

春めく

2013年03月04日 | 日記


三寒四温とはいうものの、吹雪で8人もの死者を出した北海道の事故はあまりに痛ましい。白魔という名が、そのまま人の命を呑み込んでしまう。山での遭難ではないのだ。ホワイトアウトした世界には、道も家も消えてしまう。秋田では雪のなかで新幹線の電車が脱線したニュースが流されている。

一夜明けた朝は寒気こそ残ったが、一転して春らしい日がさした。春めく気配が顕著である分だけ、気候の残酷さが際立つ。自然の威力の前に、人間の無力さを改めて実感される。

春一番木々は根を緊めおのれ鳴らす 楠本 憲吉

東日本で吹いた春一番だが、北海道では痛ましい事故の暴風雪となった。今日の凪は、人にも鳥にも、そして山の木々にも一先ずの安堵をもたらす。夕日のなかを、カラスが一羽、塒をさして飛んでいった。

コメント
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