常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ブルーマー

2014年03月07日 | 


A.ブルーマーは、1818年、アメリカニューヨーク州の小さな町で生まれた。成人して、アルコール中毒問題などについて雑誌に投稿していたが、自ら雑誌を発行することを思いついた。誌名は「リリー」とつけた。世界で最初の婦人雑誌であった。このブルーマー女史の名を高めたのは、「ブルーマー」スカートの発明である。今の小学生はどのようなものを着用しているか知らないが、我が家の娘たちは運動会でブルーマーを穿いて走り回った。

ブルーマー女史の時代の欧米では、コルセットで身体を締付け、竜骨で大きくふくらみをつけたスカートが全盛であった。ブルーマー女史は身体の自由度をせばめるスカートに不合理を感じ、腰のまわりに余裕をもたせ、脚の部分をズボン状にした新しい着衣を創案した。この新製品はアメリカ社会に大反響をまき起こした。進歩派の女性は、コルセットの緊縛から
の開放を喜んで着用を始めた。一方、保守的はこのブルーマーに眉をひそめて反発した。

教会では、男のような格好で動き回るのは、聖書にてらしても不道徳という意見が巻き起こった。新しいものが登場してくると、決まって起こる社会現象である。だが、穿きやすいブルーマーが女性の心を捉え、新風俗は海を渡ってヨーロッパでも大流行した。その流れは日本にも渡ってきたのである。ジーンズやパンタロンは、このブルーマー女史の考えの延長線上にあると言っていい。明日3月8日は国際婦人デーである。


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