日本列島を真ん中に挟んで、南北二つの低気圧が北東に句かって移動するとき、この低気圧を二つ玉低気圧と呼んでいる。昨日からの低気圧はこの二つ玉で、三陸沖あたりで合体し強烈な低気圧になったと見られる。昨日まで雨を降らせていたが、今朝は一転して冬型となり、風雪となっている。空は青空が見られたと思ったら、30分も経たないうちに雪雲が広がり雪を降らせる。短時間に青空と雪雲が目まぐるしく交替している。
雪山や山越えの道へ乗り入れる人は注意が必要だ。二つ玉低気圧が通過したあとの強力な冬型の気圧配置では、暴風雪、雷、寒暖の変化、表層雪崩、全層雪崩などの気象現象がおき易くなる。たまたま晴れ間が見えるので、天気が回復したと解釈して、山行を強行したりすると思いがけない遭難に合う危険性が大きい。今日の予報では、合体した低気圧がさらに勢力を増すので、北日本の日本海側で大雪、北海道で35m異常の暴風雪が吹くとのことである。
昨年も同じ冬型で北海道を襲い、娘を迎えに行った父が娘を抱いたまま凍死した悲しいニュースは記憶に新しい。台風のような吹雪のなかでは、ほんの数メートル先も見えなくなるホワイトアウトの現象にも要注意。雪道では、車にスコップやダウン、ホッカイロなどの道具を積んでおく準備をしておきたい。
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