常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

尾花沢・二つ森

2014年03月29日 | 登山


晴れ、21.7℃このしの最高になる。尾花沢の二つ森に行く。山形はすっかり春の様子で、低地の雪はほとんど消えたが、尾花沢は違った。村山の道の駅を越えると、急に付近の田畑に雪が見える。銀山温泉方面への347号線に入ると、すっかり冬のままである。雪からの水蒸気のせいなのか濃い霧が発生している。

尾花沢は肉牛の肥育地である。二つ森の麓には広大な放牧場がある。放牧場のなだらかな斜面を越えると、二つ森の特徴的な双耳峰がくっきりと姿を現す。天候がまさに登山日和というプレゼントをくれたことに感謝したい。低地に垂れ込めた霧はいつのまにか消え、目にするのは雪の包まれた高地の景観である。



二つ森は二つともそれほどの高い山ではない。だが、695mの頂上へ登る後方のの山地を見てほしい。葉山や月山に連なる山並みが連綿と続いていている。出羽丘陵の山塊が登る人の背を押すように立ち並んでいる。雪は春の気候で溶けはじめているのか絞まっている。準備した和カンジキは全く必要のないほど抜からない。頂上へ近づくにしたがって汗をかく。

青空の上をジェット機が何機も飛び、鮮やかな飛行機雲ができる。青空はどこまでも澄みわたり、視界は360度見渡せる。こんな好条件に登山できるチャンスは一年を通じてもほんの数回であろう。頂上から双耳峰の向かいの頂に、朝同じ時刻に出発した単独行の登山者が立っているのが見えた。



本日の同行者男性6名、女性2名。最高齢者84歳。雪中の歩行距離3.5キロ。これほどの絶景を堪能できる山歩きは、当分止められそうもない。

春の山越えて日高き疲れかな 正岡 子規


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コメント (1)
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