
アメリカのカナダとの国境近くにサラトガ温泉というのがある。南北戦争当時、負傷兵の傷を癒したという由緒ある温泉である。ブログにこの温泉の滞在記があったので読んでみると。37℃くらいの温い温泉がホテルのバスタブに張ってあってそこへ20分ほど浸かるというおよそ日本の温泉とは違ったものらしい。温泉からあがると、セラピストがきて手を置くだけの施術をして古傷を癒してくれるのだという。
ポテトチップスが初めてできたのは、この温泉のホテルの事故が原因であった。ホテルのレストランでひとりのコックが、過ってポテトの小片をフライ鍋に落としてしまった。あわててそれを拾いあげ、試しに食べてみるとなかなか美味しい。そこで今度はポテトを薄切りにしてフライ鍋でさっと揚げサラダなどの付け合せに出してみるとこれが大好評。あっという間にこのホテルの名物になってしまった。
サラトガ温泉は、19世紀の後半アメリカ上流人士に愛された行楽地であった。有名な富豪の紳士、淑女がポテトチップスをバリバリと齧るのが庶民憧れの流行になった。このポテトチップスは発祥の地の名をとってサラトガ・チップスと呼ばれた。ところで、この小話に添えた花の写真は何も関係がない。先日から始めた花の撮影練習の結果だ。一日経つごとに花の数は増え、室内の雰囲気が次第に明るくなっていく。その花を見ながら、小話を読んでいただければありがたい。

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