朝から久しぶりの晴天。ベランダから上山方面の山々がくっきりと見える。今日は、今年度の県吟詠大会が寒河江文化センターを会場に開催される。今日は朝から寒河江に出かけて、一日を会場で過ごす。
山形県には日本詩吟学院が公認している7つの詩吟団体がある。山形岳風会、山形吟道会、山形岳誠会、寒河江吟友会、東根岳風会、吟道岳鷹会、庄内岳風会の7つだ。この7団体が共催する年1回の大会である。コンクールは7チームが競う連吟コンクールが組まれている。そのほかに各団体が出吟する一般合吟25番。ことしから優秀5チームに感動賞が贈られることになった。一般独吟は各団体を代表して11番が披露される。この独吟が詩吟をするものには、一番注目して聴く吟詠である。
連吟の優勝は山形岳風会チーム。舞台袖で聴いたので、前で聴く迫力は伝わらないが練習の成果が発揮されたように思う。吟題は袁枚『赤壁』であった。
会長吟で注目したのは、山形岳風会の大田会長の李白『廬山の瀑布を望む』であった。闘病しながら詩吟を続ける姿は、脇で見るものに感動を与える。舞台の袖でじっと集中しながら出番を待つ姿は、この人の長い詩人人生を象徴するものであった。マイクの前に出て吟じ出すと、病気を持っているとは思えない声が会場に響いた。こんな詩吟への取り組みが、詩吟を続けるものに元気や勇気を与える。
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