常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ガマズミ

2014年09月11日 | 日記


赤い実が気になる秋。人家の近くでよく見かけるこの赤い実はガマズミである。この実に似たものも数多くあるので、この実が本当にガマズミであるか確認できない。ガマズミは口にすると酸味があるが、この実を焼酎に浸けてガマズミ酒が作られる。霜に当ると甘みを増すので、ガマズミ酒は秋遅くに作られる。昔、この実で衣類を染めたので、この名がついたと言われている。

がまずみの実の火の色に渦なす霧 小松崎爽青


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蕎麦の花、再び

2014年09月11日 | 


前回、蕎麦の花をアップしたのは一週間前。蕎麦の畑はすっかり白さを増し、花は満開のようである。休耕田に植えられているが、田んぼ4、5枚もあろうかかなり広い蕎麦畑になっている。一茶が見た雪と見間違えるような蕎麦の花だ。蕎麦の花を見ると、趣味でソバ打ちをしていたころを思い出す。そば粉はそれを売る専門の店があって結構高いものだった。しかし、このそば粉は輸入したものがほとんどで、転作でそばを栽培している人からそば粉を買うと、安いうえにうまさがまったく違った。

第一に香りが全く違う。それと食べたときのソバの持つ本来の甘さだ。不器用なソバ切りで、太さも不ぞろいであったが、振舞うとおいしいという評判をとった。考えてみれば、ソバ打ちの腕ではなくて、山形地物のそば粉のうまさが好まれたのだ。ソバ打ちの先生からソバ汁の作り方も教わった。カツオ節の荒削りを30分以上煮出してつくる本格的なものであった。毎年の年越しと正月の打ち初めは恒例の行事であったが、5年ほど前酒飲みの同級生に振舞ったのを最後に止めてしまった。準備や後片付けが億劫になってしまたからだ。



アップにして撮った花も一週間前とは違っていた。何よりも花が密集して一つ一つが自己主張をしている。これだけ密集しているということは、実も多く付けるのだろう。蕎麦は今年は豊年ということか。

月明らかにしてそばの花雪のごとし 白居易


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