洋種ヤマゴボウ、別名アメリカヤマゴボウ。軒下で取り残した雑草があれよあれよという間に生長して、背の高さを追い越して、茎は赤くて太い。まるで木と見間違えるような勢いをもっている。白い花を咲かせ、扁平な実をつけるが、秋になると黒く山ブドウに似たおいしそうな実をつける。ところが、この植物は毒を持ち、実を食べたりすると強い嘔吐や下痢を起こす。子どもには手に触れることも危険なので避けた方がいい。
食用になる在来のヤマゴボウとは全く違う種で、明治以降にセイタカアワダチソウなどとともに渡来し、日本に帰化した植物である。日本全国で雑草化している。実は染料や赤インクの色の原料に用いられた。日本に帰化して100年以上も経つので、軒下や薮の中でこの実が色づく秋の風景は日本の風景として馴れ親しまれている。
アウトドア ブログランキングへ