常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

田んぼアート

2014年09月01日 | 日記


米沢の小野川温泉に田んぼアートがある。穂が出て黄ばんできた田んぼに戦国の武将、伊達政宗と支倉常長の姿とネームがみごとに浮かび上がる。温泉客の旅情を慰める珍しい試みである。田の稲のなかに、絵になる部分に色の異なる古代米を植えて、田んぼのカンバスに絵を描いたように見える。

田んぼアートは、青森県いなか館村が村おこしのために1993年に村の役場近くの田んぼで試みたのが始まりとされている。この試みが評判を呼び、2007年には27万人もの人がこの田んぼアートを見に訪れた。2008年には運営費を得るために協賛広告を募り航空会社と新聞社の名を入れる契約が行われた。しかし田んぼの所有者がこれに反対し、社名部分の稲を抜き取らなければ田んぼを貸さないと主張したため、主催者は止むをえず抜き取りを行った。

その後、主催者は広告収入が入らなかったため損害賠償を地主に求める裁判を起こして争うという事態に発展した。ともあれ、この田んぼアートの評判が広がったため、同じような試みが全国で行われるようになった。小野川温泉の田んぼアートもその流れを汲むものである。田んぼに描かれるものは年々異なり、過去上杉鷹山、前田慶二などが登場している。

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