常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

お彼岸のごちそう

2014年09月24日 | 介護


95歳になる義母が先月くらいから自力歩行が困難になり、リハビリのため病院に入院きのう退院した。さすがにこの先はひとり暮らしは難しく、わが家からデイサービスとショートステイへ通うことにした。きのうは退院のお祝いと彼岸の中日ということもあってぼた餅を作った。病院食を続けていた義母には、よほどうれしかったらしくおはぎ3個と納豆1個をうまい、うまいといいながらあっという間に平らげた。

ぼた餅を気の毒さうに替えて喰ひ 誹風柳多留

「食べることは生きること」こんな当たり前のことを、義母を見ながら実感する。ぼた餅が大好物の義母には、替えて喰うことにも悪びれもせずひたすら食べ続ける。時おり発する言葉は、「うまいなあ」という一語だけの繰り返しである。老夫婦二人だけの生活に、子どものような老人を加えた夕飯は、少しだけ団欒の雰囲気が増したような気がする。

老人は生活環境が変わってしまうと、それに馴れるまでパニックになることが多いと聞いていたが、そんな様子も見えず落ち着いた静かな生活である。妻にとっても、一人暮らしをしている実家へ通うより、同居の方が負担が軽くなる分ゆとりができる。老夫婦二人が協力しながらする介護の暮らしが始まった。


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コメント (2)
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