彼岸日和を願っていたが、どんよりとした曇り。気温はきのうほどではないが、そこそこ平年並み。昨日の品倉山の景色が、まだ目に焼き付いている。千葉にいる娘一家が祖母の顔を見にやってくる。孫に会うのはほぼ10ヶ月ぶりである。学校を卒業し、国家試験の合格発表を待つ日々である。孫にとっては青春の束の間のモラトリアム。
湯壺から桜ふくらんだ
ゆつくり湯に浸り沈丁花 山頭火
孫の住む街では、桜がほころび始めている。今年の桜前線に異変が感じられる。いきなり早い開花が関東で3月19日、同時に福岡、20日に名古屋、大阪の23日と続く。極め付きは、前線の北上速度だ。4月5日に仙台で、4月30日には海を渡って札幌に着く。例年なら桜前線の北上にあわせてゆったりとした花見旅行をする人が多くいたが、今年は中国の花見客が満を持して来るらしい。