常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

単焦点レンズ

2016年03月26日 | 日記


年々行動範囲が狭くなる。毎日、シャッターチャンスを見つけながら写真を撮るが、去年撮ったものと同じものが多い。それほど、広い範囲をカバーして、シャッターチャンスを見つけることが困難になっている証であろう。たまたま、思いついてカメラのレンズを単焦点にしてみた。すると、このレンズが肉眼に近い風景の広がりを持っていることに気付いた。普段見慣れている瀧山が、肉眼を同じたたずまいをみせている。写真はこんな風にレンズを換えて楽しめるということを改めてしった。

低山へ雲の目くばせあたたかし 福永 耕二
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日なが

2016年03月26日 | 日記


春分の日を過ぎて1週間にもならないのに、夜明けが早く暮れるのが遅く感じる。冬の間暮れやすく、遅い朝になれていたせいでこう感じるのかも知れない。朝起きて真っ先に確認するのは、日の出を待つ山の端だ。好天を知らせるは、山入端の空を日の光がピンクに染める景色である。春の朝とはいえ、そんな光景はめったに見られないが、窓の外にそんな景色を見ると得をしたような感じがする。

春宵一刻値千金
花に清香有り 月に陰有り

と詠んだのは、中国北宋の詩人蘇軾である。春は朝も愛されるが、暮れなずむ宵もまた称賛される。冬の期間、雪に閉じ込められた、あらゆる生物が生きることを取り戻す時期なのだ。この季節がめぐってくると、人も自然に生き返るような感慨にとらわれる。新しく入学する子もいれば、新しく社会に巣立っていく若者もいる。そんな社会の営みを目にするは、この季節である。
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