常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

春の雨

2016年03月07日 | 日記


吾妹子に揺り起こされつ春の雨 漱石

夕べ、デビスカップのテニス試合を見た。錦織圭vsアンディ マレー。1、2セットの接戦で、マレーに2ゲームを取られたところで、寝ようとしたが次のゲームを6-3で錦織が取り、次のゲームも錦織が取ったので、ファイナルセットまで見ることになった。世界2位のマレーこれほどの試合をする錦織のすごさに、眠気はどこへやら、床についたのは3時15分であった。興奮がおさまらずなかなか寝付けない。朝の目覚めは、7時半であった。揺り起こしたのは老妻ではなく、かけておいた目覚まし時計。昨日からの陽気はなお続いている気配だが、外は春の雨。草木の目覚めを促している。
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山形県吟道大会2016

2016年03月07日 | 詩吟


春めいた陽気になった3月6日(日)、県の吟道大会が開催された。詩吟の愛好家は、固定されていて、一年ぶりに再会する懐かしい顔がある。しかし、どの顔も年齢を重ねて、みな老境に入っている。大会の新しい試みとして、「尚歯会吟」と名付けられた吟詠が5番披露された。これは、80歳を超えた詩吟愛好家が、まだまだ元気で吟に取り組んでいる姿を、多くの吟友の前で発表することである。

吟題は『富士山』、『山行同志に示す』、『偶成』、『城山』など、日本人が作った漢詩となったが、どの吟士も80歳を過ぎたとは思えず、元気のいい吟が会場に響いた。こんな姿を見るだけでも、詩吟という奥の深い伝統吟詠から、大きな力を貰う。

俳句を吟詠するというのは、岳風会の独特の試みかも知れない。寒河江吟友会会長の菊池岳東先生の俳句2題は、心の沁みる詩情があった。小林一茶の「我と来て遊べや親のない雀」「目出度さもちう位なりおらが春」の2題であったが、一茶の人生がにじみ出る俳句が、菊池先生の美声によってみごとなまでに表現されていた。多くの詩吟愛好家の吟を聞くことのできる至福の一日であった。

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