常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

アヤメ

2016年05月19日 | 


温泉でときおり湯に香りを浮かべるサービスがある。先日は、菖蒲湯であった。葉の部分を切って束ねたのを湯に浮かべるだけの単純ものだが、菖蒲の香りをかぐと健康になるような気がする。尚武とも書いて、男の子は、この季節に菖蒲湯に入れた。

紫のさきまで濃からず花菖蒲 久保田万太郎

アヤメの立ち姿がいい。真直ぐに立って先端に美しい紫の花をつける。日本画でアヤメを描いたのを見たことがあるが、庭に咲くアヤメの姿を巧みに写し取っていた。日本の庭には、やはりアヤメの花が似合っている。
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本山慈恩寺

2016年05月19日 | 日記


慈恩寺は古刹と呼ぶのがふさわしい。1260年も前、高僧行基菩薩が諸国を巡り、慈恩寺の地の景勝を聖武天皇に奏上し、勅命によりこの地に精舎を建立して開基したのが慈恩寺の始まりであると、縁起には書かれている。しかし、歴史家の調査によって明らかになっているのは、奈良興福寺の僧願西上人が、仁平年間(1151年)に来山し、この頃法相の寺院で、藤原氏の氏寺であったらしい。山形県寒河江市慈恩寺。この地に藤原氏の氏寺が開かれたのは、当時の京文化が直接に入ってきたことを意味している。

写真の慈恩寺本堂は、元和4年(1618)、山形城主最上義光によって再建されたものである。重厚な茅葺で桃山時代の様式を残している。国重要文化財に指定されている。本堂内には薬師如来と日光・月光菩薩が鎮座し、この薬師三尊を取り囲むように十二神将が、躍動感あふれる姿で守っている。この仏像群と阿弥陀如来坐像はいずれも国重要文化財である。運慶、快慶の直接の弟子である仏師によるものとされ、仏教美術の至宝として高く評価されている。

今回、かつてこの寺院に住んでいたM君の案内で、じっくりと寺院の職員の方の説明を聞きながら直に仏像を見る機会を得られたことは、実に貴重な経験であった。駐車場のある小高い丘のうえから、本山慈恩寺の本堂、山門、薬師堂、三重塔などを一望することができた。



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