鈴蘭
2016年05月05日 | 花
鈴蘭の可憐な花が咲いた。故郷を思い出す花のため、いつもこの花の開花が気になる。散歩コースにも3カ所ほど鈴蘭を植えているお宅がある。今年もこの花に会えたと思うとほっとする。花の株は元気で年々大きくなっているような気がする。大きな葉に包まれて、天然の花束のような格好で咲き、派手さもなく、そのシンプルさが好まれる理由かもしれない。
鈴蘭にいこふ乙女等の肩見ゆる 水原秋桜子
北海道の高原の草のあいだに鈴蘭が咲く。高原の散歩で、鈴蘭の高い香りで花が咲いているのを知る。かっては家苞に摘んで帰り、花瓶に挿して可憐な花香りを楽しんだ。いまどきは、庭の片隅に栽培して楽しむことの方が多いような気がする。
鈴蘭は日当たりを好むが、庭の日陰には射干がその存在感を主張している。この花の文様のたくみさは、見れども飽きない。