
昨夜蚊が一匹入り込んで、眠っているときに刺されて安眠を妨害された。早朝、畑にいくと郭公が鳴いていた。蚊も、郭公も今年はじめて出合ったような気がする。昔から、「郭公が鳴いたら芹喰うな」と教えられてきた。これは、水辺に育つ芹に、蛭が卵を産み付けるから食べては食中毒を起こすと思っていた。先刻ネットで見ていたら、芹は夏になるとだんだん灰汁が強くなって、苦みを増す、ということが書いてあった。
何れにしろ、蚊が孵化するするのと、郭公が鳴くのは気温に関係があるのかも知れない。郭公は種まき鳥ともいわれ、畑に種を撒くのに適した季節でもある。里山には、ウツギの花盛りである。「ウツギが咲くとワラビの最盛期」ということも教えられた。農作業の合間にワラビを採って、保存したりするのは、やはりこの季節の田舎の人の大切な作業でもあった。鳥や植物と人々の暮らしは密接に結びついていた。
郭公のはじめての声近づき来 相馬 遷子