常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

倉手山から望む飯豊連峰

2016年05月28日 | 登山


今月の週末は登山日和に恵まれている。今日、飯豊の展望台として多くに登山家に愛されている倉手山に登った。2、3ヵ所展望を得られるスポットはあるものの、頂上に立ってはじめて、飯豊の大きさを感動をもって確認できる。倉手山の標高は952m、頂上までの距離も2㎞と短い。ただし、登り始めてから頂上へ着くまで、頂上付近の尾根道を除いてほとんどが急な登りである。本日の参加者6名、内女性1名。最高齢86歳のSさんも参加しした。

飯豊の梅花皮荘から少し先に登山口があり、その前に駐車場がある。駐車場着は8時30分頃であったが、すでに登山を始めている人の車が20台ほど、新潟や福島ナンバーが多い。やはり飯豊山塊の一角にあるだけに、山中の緑は懐が深く素晴らしい。時おり開ける視界からは、飯豊連峰が残雪をたたえて視界に迫ってくる。常に見ることのない自然の大きさに圧倒される。



Sさんの体力を考慮して、ゆっくりと時間をかけて急坂を上る。福島から来た二人連れの女性と抜きつ抜かれつで登った。山で初めて会う人の話を聞くのは楽しい。二人は昨日、梅花皮荘で泊まって、今朝弁当を貰ってこの山にきたという。飯豊の山を登るのを卒業して、周辺から見る楽しみ移行したそうだ。昨夜は一番高い宿泊で9800円、ステーキ付だったという。



山中は気温が上がって蚊やブトも出始めた。虫よけスプレーで防衛する。しかしブナの緑が美しく、ヤマツツジ、コブシの花が咲き残っている。急坂のつかれもふっとんでそまいそうな山の緑だ。ゆっくり登って2時間足らずで頂上につく。頂上からは飯豊連峰の巨大な雄姿が眼前に迫ってくる。すでに10名以上の登山者が、弁当を食べながら、飯豊の景色を楽しんでいた。飯豊の山歩きを専門にした若者が、山の名前や小屋の位置、肉眼でかすかに見える滝のありかを解説してくれた。この若者は、「飯豊の山からの景色も素晴らしいが、外から見る飯豊の景色はそれ以上に素晴らしい」と語っていた

帰路Sさんが疲労で体調を崩し、意識がなくなるという事態が起こった。みんなで荷物を持ったり、安全を確保しながら、励まして一歩づつ下山させて。どうやら、無事自力で下山を果たした。やはり、体力と山の高さは、登る前に慎重に検討することの大切さを痛感した。
コメント
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