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義母の入所している見晴らしの丘は、山を崩して大規模な造成が進められている。川筋に雑木林が残っていて、山桜と芽吹いたばかりの新緑が美しい。会社勤めをしていたころは、都会からきたお客を案内して、庄内へ行くことが多かった。5月の中旬ころここを通ると、新緑の美しさに心を打たれた。仕事で疲れた目を癒してくれるし、なによりもこんなすばらしい景色を見ることができることに、誇りを感じた。
白雲を吹尽したる新樹かな 椎本 才麿
桜の季節が過ぎて、新緑に近くの山々が彩られるのはほんの一瞬だ。樹木の生命力は旺盛で、ひたすら深緑へ向かって、歩を進める。新緑のいいところは、ありとあらゆる雑木が一斉に芽を吹き、それぞれ異なった緑を主張していることだ。近隣の里山も、高山帯でも淡緑、鮮緑が入り混じった様は、目が覚める思いをさせてくれる。