気象庁から東北南部の梅雨入りが発表された。雨を待っていた野菜たちには朗報だ。しかし予定していた山行は雨のため、中止になった。日本は雨が多い。年間降水量で見ると一番多いのが高知県で、3600㎜、ここ山形県は1300㎜。ヨーロッパなどの雨の少ないロンドンやパリでは5、600㎜というから高知県は6年分の雨という計算になる。雨極という言葉がある。地球で最も雨の多い地域を意味するが、インドのアッサムが雨極で、ここの年間降水量は11000㎜、過去のレコードには3万㎜を超えているから驚きである。
ただしインドの雨は気まぐれである。夏の季節風をモンスーンというが、この風が吹いてインドの雨期が始まる。この風が吹くのは、その年によって変動が多い。少し時期が早まると洪水が起き、遅れると干ばつになる。ヒマラヤ登山は、この雨期の前、5月半ばから6月10日までとされている。登山の適期は短い。そのためか、ときどき登山渋滞が起きる。狭い隘路に登山者が溢れ、登りも下りも同じルートを使うので、危険極まりない。
梅雨の蝶たまたま迷ひ来て黄なり 久保田万太郎