ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

災いと福音

2009年05月04日 17時17分00秒 | 社会
連日報道されている新型インフルエンザ、
感染の広まった地域に住んでる友人もいるし、
仕事にも既に影響は大きく、ひとごととは思えません。
強毒性や、より感染性の高いものに変異することなく
このまま収束していくことを、ただ願うばかり。

それで思い出した、ひとつのエピソード。
どれだけエイズ患者に接触しても
決してエイズに感染しない人々が
欧米には数%の割合で存在するという話が
10数年ほど前からニュースになっていて、
研究の結果、彼らはどうやら700年前に大流行した、
ペストに罹患しながら生き残った人々の末裔なのだとか。



ペストのような、人類にとって災い以外の何者でもないようなものが、
数百年後、人類を別の災いから救う福音になっているのだとすれば、
すべての災いにも、どこかに必ず福音がひそんでいるのかも。

病が人に、生きていることの喜びを教えたり、
非日常の経験が、ありふれた日常の素晴らしさを教えたり
そういう恵みが、あることも思えば。

この新型インフルエンザからの、救いになるようなものが、
ペストのような、思わぬところからあるといいな。
そして今回の新型インフルエンザが、
またいつか、何かの福音になる日が来るといいな。
それが、突拍子もないことだとは、知りつつも。

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遅ればせながら

2009年05月04日 16時32分00秒 | 趣味
ご近所の、例の「花の家」の駐車場には
フェンス一面に、白い一重の花が満開。



あまりにきれいなので、写真を撮らせてもらっていたら
ちょうど通りかかられたこの家の奥さんによると
日本原産の野イバラの一種で、
一本の株からここまで成長したのだとか。



このGWで、遅ればせながらやっと
ハリー・ポッターの最終巻、読み終わりました。
既に読み終わったハリポタ仲間のHちゃんが先日、
「あのスネイプがねぇ・・・」と言っていた意味が
やっと分かって、すっきりしたのと同時に、
読み終わってしまって、ちょっと呆然としているところ。

いい大人がハリポタなんて、と言われても仕方ないけれど、
本当に面白くて、児童書にしておくのはもったいないくらい。
特にこの最終巻は、これまでの巻に何気なく登場していた、
物や人やエピソードに、すべて意味があったことが分かり、
それらがかなり複雑に、縦に横に絡み合い、
壮大な作品に織り上げられていて、なかなかに圧巻。

息つく暇もないスピード感あふれる怒涛の展開の連続にあって、
ご褒美のような最後の章は、とても幸福感に満ちていて素敵。
Hちゃん、今度会ったら熱く語り合いましょう。

でも読み終わってしまったことが、さみしくて。
もうどれだけ待っても、続きはないんだな、と思うと。
でも、7年以上かけて全作品を読んできたので
細かいディテールを忘れているところもあり、
すべてを理解したとはいえない部分も残っているので、
性懲りもなく、次はフランス語版で読み直そうかと。
(読めれば、の話だったりするけど・・・)

明日から立夏、わたしも仕事開始です。
ハリ・ポタのフランス語版をバッグに忍ばせて
通勤時間が楽しみになりそうです。

コメント (2)
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