Ｌｕｃｋｙ ｍｅ？

職場ではランチタイムはおしゃべりしながら
ほぼ全員で１つのテーブルを囲むのが常。
そこで色々なことを話すのだけれど、
どうやらわたしは人より面白い経験をしているらしい。

確かにわたしは、救急車に乗ったこともあるし、
パトカーに乗ったこともあるし（犯人としてではなくて！）
入院したことも、手術したことも、
階段から１回転して転げ落ちて、足をざっくりと切り、
麻酔なしで縫われたことも、あると言えば、ある。

職場の廊下で、振り向きざまに柱の角に激突して
１ヶ月近く、目のまわりがお岩になったことも、
引いて開けるドアを、押して開けようとして
ドアに体当たりしたことも、
ガラスの壁に気付かずに目から火花を散らしたことも、
確かに、あると言えば、ある。

更には、迷子を拾って警察に送っていったことも、
以前のマンションで空き巣に入られたことも、
引ったくり直後の現場で捨てられていたかばんを拾ったことも、
わたししかいない状況で、接触事故を目撃したことも、
フランスでライフル強盗に遭ったことも、
スイスやアメリカでタクシーにぼったくられたことも、
イタリアで引ったくりを目撃して犯人に追いかけられたことも、
あると言えば、みーんな、ある。

それ以外にも書ききれないほど、
おしゃべりのネタがあるのは、それは確か。



この程度のことは、わたしとしては、
「人並みに、たしなむ程度」と思っているのだけど
上司は、なぜわたしばかりがそんなに色々経験するのかと
仕事からの帰り道、ずっと考え込んでしまったのだとか。
そんなことを考え込む上司も、たいがいだと思うけど。

それでその上司が、悩みぬいた挙句に出した結論は
「要するにわたしはラッキーだ」ということなのだとか。
何がどうなったらラッキーなのか、こんがらがったものの、
要は、これだけ人がそうしないような経験をいっぱいしても、
こうして無事で、元気で、仕事も続け、
明るく、楽しんで生きてるということは
ラッキー以外の何者でもない、ということらしい。

分かったような、分からないような理屈だけど、
ラッキー、という結論は、わたしも大いに気に入ったので、
以来、わたしはラッキー、と思うことにしたのでした。
でもこれからもラッキー（？）なネタ、
まだまだ積み重ねるのかしら。