ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

翼を与える人

2009年07月23日 22時46分00秒 | 仕事・職場
この夏、わたしの職場には日本人の女の子ばかり3人、
インターンさんが来てくれていて、とてもにぎやか。
うち1人の子は、お父さんの仕事で海外暮らしが長く、
しかもメキシコにいた高2の時に、
親から「あなたのことはしっかり育ててあるから、
今後アメリカの大学に行くか、日本の大学に行くか、
メキシコに残るのか、自分で決めなさい。」
と言われて、1人でアメリカへ渡ったのだとか。

彼女の独立心もあっぱれながら、
17の娘にそう言いきった、親御さんもあっぱれ。
欧米では、子育ての最大の目標は、
自立した人に育てること、と聞いたことがあるけれど、
自然界でも当たり前のことなのに、
日本では、むしろ自立を阻んでいるケースが多いような。


(大暑も過ぎたけど、梅雨明けはもう少し先)

本当の愛なら、愛する者に自由な翼を与えるもので、
足かせや纏足で自立を阻むものではないはずなのだけど。

そのくせ自由な翼を持つ彼女は、家族と疎遠になるどころか、
この夏は、老人ホームに入居中のおじいさんの留守宅で
関東から手伝いにきたお母さんと2人で暮らし、
週末ごとにおじいさんを連れて帰って、在宅介護。
平日はフルにインターンをし、週末はフルに介護をし、
若いのに、遊びに行く時間もまったくない、夏休み。
そして「ぶらぶらしてるくらいなら、おじいちゃんと一緒がいい」と。

わたしもツメのアカを煎じて飲まないといけないみたい。
ちゃんと、彼女と彼女の親御さんの姿から学ばなくちゃ。
わたしの翼がさびついてはいないか、見直すと同時に、
愛する者に翼を与える人に、少しでも近づくために。

コメント
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