ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

La vie est un prêt

2011年07月03日 23時28分00秒 | 生活
先日 "Oscar et la dame rose"の原作を読みました。
(邦題「100歳の少年と12通の手紙」)
児童書だけど、温かな余韻の残る物語で
特に心に響いたのは、数日後に死を迎える
10歳の少年が書き残した、こんな言葉。

...la vie, c'était un drôle de cadeau.
Au départ, on le surestime, ce cadeau:
on croit avoir reçu la vie éternelle.
Après, on le sous-estime,
on le trouve pourri, trop court,
on serait presque prêt à jeter.
Enfin, on se rend compte que ce n'était pas un cadeau,
mais juste un prêt. Alors on essaie de le mériter.

「人生ってさ、変てこな贈り物なの。
最初は過大評価しちゃって、
永遠に続くものをもらったと思うわけ。
でもやがて、過小評価しちゃって、
嫌なことだらけなのに、短かすぎると思い、
投げ出したくなっちゃったりする。
でも最後にね、それは贈り物じゃなくて、
ただの借り物だったってことに気付くんだ。
だから、最大限活かさなくちゃ。」(私訳)



私は体は強くないながらも、概ね健康で、
人間ドックの結果も、楽ちん胃カメラの結果も
色々なガン検診の結果も、全く問題なし。

今は疲れのせいか、頭痛とめまいと口内炎の
プチ三重苦には悩まされているものの、
この週末もここ1ヶ月で3回目となる帰省をして
母に代わって、掃除、洗濯、布団干しに衣替え、
扇風機の組み立てに庭の草むしり、水遣り等、
お借りした体と健康と、人生の時間とを
私なりに、十分に使わせてもらうことが出来ました。

「ああ、今日は生命を十分使わせてもらったな」
そう思える日を一日一日と重ねられたらいいな。
そうしたら人生の最後の日が来た時にも、
この少年のように、満足して言えるかもしれない。
人生は、とても素敵な借り物だった、って。
コメント
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